余韻を弾いて、少し高い音を出す練習をしていた。
ジュースができる甘い粉と、コーヒーができる苦い粉と、スープができるしょっぱい粉をそれぞれ容器に出して、お湯を流し込む。
風味や色合いを変えただけの同じ粉でできているかもしれないのに、別々の入れ物に入れて別々のものとして体に入れる。決められた分量の水で溶かす。
子供のおままごとみたいだ。公園の砂をいくつかの皿によそうようなことを大人になってもしている。
昼に起きて、粉を溶かしてそれをパンと共に流し込んだ。テレビを見ながらぼんやりしていたらすぐ夕方だ。
夜、感覚的に焦燥感を言葉にしていたみたいだ。語感を忘れた、思考の底みたいな詩も書きたい。語感最高な、声に出して読みたい詩も書きたい。
それから暮れていく部屋でちょっとギターを弾いていた。
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