光を湛えた明日からの未来、君に全部あげる。

今日は午前中に起きた。ご飯を食べて、だらだらしていた。ギターを弾いた。調子が悪くなった気がしていた部分も今日は平気だった。

久しぶりに絵を描いてみた。数ヶ月前にほんの少し勉強したはずなのに、描き方を忘れていた。それでも頑張って思い出して描いた。集中していた。楽しかった、という気持ちより深い心地良さがあった。

外に出ようと意気込んでいたのに、あと少しあと少しと先伸ばした結果、夕方になった。着替えて、外に出た。今日は音楽が聴きたかったから歩くことにした。

言葉が綺麗だと世界が広がる。詩が面白いと景色への興味も幅を持つ。

物語は広がって、寒空の下を歩く様は作家にでもなったみたいだった。

レンタルショップは潰れて、外装が真っ白になっていた。思わず声が漏れた。

本屋へ行ってみたけれど探している本はなかった。帰りに寄った店で必要なものを買って、袋をぶら下げて歩く。

寒いのに、もう寒くなかった。星の光は何色か考えていた。宇宙は僕たちが生まれるずっと前からあって、凄く広い、と言っていた人を思い出した。

あの子も同じ空を見てるかな、よりも、あの子が見る空はどんなだろう、と思っていたい。

星の色だって月の光だって、ずっと昔から変わっていない。私たちが今ここにいるだけ。そう思う今と、暗闇の昨日、それがあるだけだ。

それぞれの色や形があるのは当たり前で、同じものが同じ捉え方をすると思い込むほうが傲慢だ。同じものをそれぞれの綺麗で縁取れたら、それだけでいい。

帰宅して、3時間以上ぶらぶらしていたと知る。疲労感よりも満足感の方が濃くて、今ならその先を少し書ける気がした。

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