音に乗せて飛ばせるくらいの軽さで。
昨日は眠かったのに起きていた。なんか眠れなくてドラマを見ていた。毎回泣かせてくるの、ずるいよ。それに乗って毎回泣ける自分も馬鹿みたいだ。
朝方というにはまだ早い時間に寝て、今日は昼に起きた。ご飯を食べて、何をしていたっけと思ったのは夕方だった。
ギターを弾いた。音楽を聞いた。過去の映像を見て、確かに過去なのに色褪せない熱量があった。売れることだけが全てじゃないけど、売れないと意味があるものもないものもその中身を見てもらえない。だから売れることに拘るのは正しい気もする。
自分が好きなミュージシャンはずっと、もっと売れたいと言っている。ライブは完売に拘るし、露出を増やして安売りしない。不器用なんだろうけど、できることがあるから羨ましくなった。音楽を見つけて、いろんな人に見つけてもらえて良かったなと思った。余計なお世話だけど。でもいろんな人に見つけてもらえて知名度が増したから、自分だって知ることができて好きになれたんだ。
結局昨日と同じ時間になったけれど、着替えて外に出た。自転車で隣の駅まで行って、そこで写真を撮った。路地裏を歩くけれど、どこまで行っても人がいて、裏なんて言えなかった。子供達は群がって滑り台の上を陣取るし、公園は花とベンチだらけだし、すれ違う学生は流行りの話をしていた。なんだか自分だけ浮いているみたいな感覚がした。みんなに見えてないみたいだ。見えてないならそのほうが自由にやれるのにな。
帰りは店に寄って買い物をした。久しぶりに野菜を買った気がする。想像以上に重くて、自転車のかごに負担をかけてしまった。
今日も同じバンドの曲ばかり聴いていた。まだ流している。何がいいんだろうな。何かよくわからないけど、なんかいいものが作れるから凄いよな。どれだけ考えても答えなんか出ないんだから、何も考えずにいいと思えるものも大切にしたい。
前は、ここがどういいとかここがこうだから好きとか、ちゃんと分かりたかった。でももうそんなことどうでも良くなってきて、感性に嵌まるかどうかを重視できるようになった。そうやって時間をかけて生活に馴染めばもっと好きになれる。楽しみ方はいろいろ知っておく方がきっと楽しいし、苦しみ方だっていろいろ知っておけば対処の仕方が分かるだろう。
そうやって、計算よりも伏線よりももっと真っ直ぐな何かをちゃんと感じていきたい。
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