指一本触れさせないために固めていくんだ。

知らなかったことを知っていく深夜だった。それと、知っていることを繋げていく深夜だった。

本当は早く眠りたかった。夜の初めは眠かったのに、ぼんやりしていたらだんだん目が覚めてしまって結局起きていた。その間、所謂勉強をしていた。

試験のためでも期限があるわけでもない。教養と呼ぶならそうなのかもしれないけれど、ただの興味だった。好きなものをもっと深く感じたくて、その後ろにある時代やいる人を調べていた。

学生時代にみんながやるようなことだと思う。学生時代に済ませるべきなんだと思うけれど、不器用な人間はいくつものことを同時に進められない。あのときに知りたかったよ、みたいなことが膨大にあって、でもその時に知ったところで今は何も変わらない可能性もある。むしろ興味がないものとして拒絶していたかもしれない。

気付けば朝になって、寝て、起きたら昼過ぎだった。音楽を聴いて、映画を見た。久しぶりに凄く見やすい映画だった。面白かった。

今日はそれで終わった。

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