マガジンのカバー画像

マッシュの思考

284
運営しているクリエイター

2024年4月の記事一覧

曇った空を掻っ捌くような勢いで飛ぶツバメは良かったな。

今日は買い物に行った。ひとり分なんて信じられないほどに大きい肉を買った。

久しぶりに行く店で、久しぶりに通る道は気持ち良かった。畑が青々していてその中でおじいさんが立ち尽くしている。無限に続いてるみたいだった。

用もないけどホームセンターに立ち寄って、植物や犬猫を眺めた。トマトの苗を見て懐かしい気持ちになった。野菜ひとつ分くらいの値段で何個かできるなら得にも思えるけれど、そんなに簡単じゃないこ

もっとみる

ツツジが満開になるお行儀の良いこの街で。

早く寝ようと思っていたのにギターを弾き出したら止まらなくなって夜が更けていった。それからついでのように料理をして、ついでのようにご飯を食べた。完全に食べ過ぎだ。寝ていたら食べなかったご飯を食べた。寝ていたら飲まなかった酒を飲んだ。

こうやってずるずるといろんなことや時間や思いを引きずって生きている。みんなそうならいいのに、みんなもっと今を走っていそうで嫌になるな。

料理をしながらラジオを聞いて

もっとみる

もう会えないかもしれないけれど。

この生活は続くから今日も起きた。凄く楽しかったし、うまくいったと思ったけれど、些細なことで気持ちが揺れている。

別の人から誘いがあって、断る理由もないから予定を立てた。どうでもいいことは溢れるのに、掴みたいことばかり指の隙間から抜け落ちてしまう。

今日は何だか眠くてずっと寝ていた。昼に食べ過ぎたのかもしれない。

外の雨を少し眺めて、カーテンを閉めた。もう部屋は薄暗くて何もする気が起きない。

もっとみる

立派な大人なんてあまりに遠くて。

寝ぼけ眼のまま支度をした。時間があるのかないのか意識をしないまま昼ごろ部屋を出た。

生温かった。雨が降るなら冷たいのがいいと思った。でもきっと今夜降り出す雨は温いだろう。

今日も人と会う。期待はしない。もうほとんど会えなかったときのことを考えていて、それでも別になんとも思わない心持ちだ。

どうせそうやっていつも傷つかないように気をつけてる。ぐだぐだになるように前々から想像している。

遊びな

もっとみる

騙されにいくように信じたいときがある。

夜起きていた。必要以上に感傷的になって、泣き笑いの心を匿うように過ごしていた。

朝方寝て、早朝に起きて、また寝て昼過ぎに起きた。もう1日が終わりそうな曇天だった。

別に自慢したくて続けているわけじゃないのにな。何のためでもないけど。縁をなぞって消えそうな日々をせめてもの線で残しているだけだ。

音楽を聴いていたら外に出る気になって、着替えて自転車を飛ばした。もう夕方だった。

初めて魚を買った

もっとみる

毎日抱いて寝れば使えるようにならないかな。

誰も遊んでくれないから本を買って帰る。飲みに行くよりだいぶ安く済んだと思おう。

本当は今日は絶対に寄り道せずに帰ると決めていたんだ。薄まるのが嫌だから、それに何よりお金を使いたくないから。それなのに性懲りも無く何人も声をかけてことごとく会えない。そういう日なんだ。

さっきの贅沢な時間とちゃんと向き合うべきなんだろう。それを信じて大人しく帰った。

買って帰ろうと思った本も荷物になるから諦めた。

もっとみる

ちょっとここに置いているだけ。

昔の自分が吐き散らかした言葉を読んでみた。もう思えない感情とか、もう書けない文章とかそんなものだらけで別人みたいだった。

今、傾倒している音楽や染まり切った漫才、そんなものは知らない自分が偉そうに、他人が偉そうだとほざいていた。どっちもどっちだ。でも噛み付けないより噛み付かない方がいいな。まだ力はあると思いたい。

今日は水曜日だから新譜が出る日だ。好きなバンドの新しい曲を聞きたくて買い物に行っ

もっとみる

こうあるべきだと重ねて塗った汚い白だ。

土曜日みたいな天気だ。何もする気にならない休日の薄暗さが昼下がりを覆っていた。

見たかった番組を見て笑っていた。それが終わると何もなくなった。空っぽみたいだった。

夕方近くになって雨が止んだみたいだから着替えて外に出た。最近人に会うことが多いから外に出るまでの気が楽だ。部屋の中で行ったり来たりしなくていい。気候のおかげもあると思う。

目覚ましには選んだ曲の中からランダムで鳴るようにしているの

もっとみる

進んでいない日々を棚に上げて。

昨日は疲れ果てて帰宅して、ゴミ捨てをした。そのついでに散歩をしたけれど夜眠くなくて起きていた。

食べなくてもいいのにご飯を食べて、飲まなくてもいいのにお酒を飲んだ。それからのことはよく覚えていない。

夜中に寝て、昼前に起きた。文章を読んで、食事をして、ついでに料理をした。

進んでいない日々を棚に上げて、考えないという意識もせずに考えない時間を過ごしている。得体の知れない存在に怯えて逃げている

もっとみる

百円の炭酸水と、数千円で揺れる感性を。

天秤にかけるように考えていた。この生活ではどちらも重くて、どちらも儚い。なくても生きていけるし、どっちみちしばらくすればなくなる。そんなものでもあればその先、違う自分かもしれないから諦められなくて同じところをぐるぐる回っていたんだ。

二度寝の末、目が覚めたら昼が過ぎていた。今日が終わっていく中、起きた。食事をして、テレビを見て、着替えて外に出た。

固かった靴もだいぶ慣れて歩きやすくなっていた。

もっとみる

靡くより割れる、そんな髪が邪魔だった。

それなら切ってしまえばいいんだけど、切ったら切ったで眩しくて堪らない。最初から切る気なんてないのに、邪魔になって切ろうと思ってたって言いたいだけなんだ。

昨夜、友人から電話がかかってきて長く話した。取り留めもないことをだらだらと話して、途切れたら電話も終わった。放課後みたいにだらしない時間を意味もなく過ごしたい。

今朝はやけに早く目が覚めて、眠れないから起きていた。緊張の糸が昨日から続いている

もっとみる

少し寂しいからやってみるよここからさ。

早朝から何度も目覚めて、それでも無理やり昼ごろまで寝た。

起きてパンを食べていつも通り過ごす。いつもと同じなんだけど、夕方の予定のせいで緊張しなければならないような気分になっていた。人と会うだけなのに、人と会うことは何も緊張することじゃないはずなのに、なんとなく憂いていた。

歯を磨いて、着替えて、荷物を鞄に詰めてもういつでも行けるのに忘れ物があるような気がなくならなかった。それでも早めに部屋を

もっとみる