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「Museumソムリエ」入門 ① ソムリエって何?~「ソムリエ」という言葉の意味~

「Museumソムリエ」入門 ①

はい、本日のお題はこれ!

「ソムリエって何?~ソムリエという言葉の意味~」

🌑〈AC〉
案内人のACです。

🌕〈S〉
あっ、はじめまして。

わたし、名前はえーっと、「S」って呼んでください。

「Museumソムリエ」って、不思議なタイトルだったので、ちょっと寄ってみただけなんです。

🌑〈AC〉
初めてつくられた言葉ですから、説明が必要ですよね。

きょうはまず「ソムリエ」の意味について考えてみましょう。

🌕〈S〉
ワインを選んでくれる人!!

野菜のソムリエっていうのも聞いたことあります。

🌑〈AC〉
そうですね。ウィキペディアには、

「レストランで客の要望に応えてワインを選ぶ手助けをする、ワイン専門の給仕人。」と書いてありますが、

今では、さまざな意味で使われているようなので、見ていきましょう!

◆ソムリエという言葉

「ワイン専門の給仕人」をさす「ソムリエ(sommelier)」という言葉は、

「荷役用の牛馬」を意味するラテン語「sagmarius」「saumarius」という言葉が語源だと言われています。

12世紀になると、「sagmarius」「saumarius」というラテン語がフランス圏に入り、王様の食事の管理や毒味をする食事係が使用していた「荷車」を指す「sommier」というフランス語になります。

13世紀に入ると、荷車を指す「sommier」から、王族の旅行などに同行して荷馬車などで荷物を運ぶ人を意味する「sommelier」という言葉が生まれ、

さらに「宮廷の中で食事やワインの管理をする人」を指す言葉に変化していったようです。

18世紀になるとフランス革命が起こり、王制が崩壊したことにより、宮廷で働いていたソムリエ(sommelier)が、各地のレストランでワインの管理係として働くようになり、現在の「ソムリエ」という言葉が指す職業に近づいていきました。

🌑〈AC〉
ソムリエって、少し偉そうな雰囲気があるけど、宮廷がスタートだったんですね!

🌕〈S〉
それにしても、
言葉の意味って、随分と変わっていくものなんですね。

牛馬からソムリエに変身!?

牛馬→荷車→荷馬車で荷物を運ぶ人→宮廷で食事やワインの管理をする人→レストランでワイン専門に給仕する人

🌑〈AC〉
今では、
「ソムリエ」は、ワイン専門の給仕人以外にも、「◯◯ソムリエ」と◯◯を付けて、さまざまな場面で使用されるようになってますね。

🌕〈S〉
これからは、
「ワインのソムリエ」とハッキリ区別して言った方が間違いがないかも!

🌑〈AC〉
〈S〉さんがご存じの「野菜ソムリエ」のように、ソムリエが、ワイン以外にどんな使われ方をしているか調べてみました。

◆ソムリエの種類(一例)

1.ソムリエ(ワイン)
2.野菜ソムリエ
3.日本酒ソムリエ
4.焼酎ソムリエ
5.茶ムリエ
6.コーヒーソムリエ
7.紅茶ソムリエ
8.オリーブオイルソムリエ
9.ハーブソムリエ
10.だしソムリエ
11.シガーソムリエ
12.温泉ソムリエ

他にもいろいろあるようです。

🌑〈AC〉
種類がたくさんあって、
自分で選ぶのに困りそうなものが多いですね!

🌕〈S〉
それなら、
もっともっとソムリエが必要なものがありそうですけど……。

🌑〈AC〉
ここに出ているものは、どれも「味わうもの」と言えるかも?

🌕〈S〉
「いい悪い」を自分で決めるものってことですか?

🌑〈AC〉
いい着眼点を見つけたみたいですね。

🌕〈S〉
わたし、「これがいい」からと、人に押し付けられるのキライです!

🌑〈AC〉
そうですね!
いろんなソムリエさんと私たちが、どのような関係にあるのか、よ~く考えてみると面白いかもしれません!


さて、つづきはまた次回。

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