脳の発達とコミュニケーション―ロバート・D・パットナム『われらの子ども―米国における機会格差の拡大―』
コミュニケーション論というのがあって、それに関連しそうなことを少しメモ。
「早期の人間発達の事実上あらゆる側面が」、と全米科学アカデミーによる画期的研究の著者らは記している。「すなわち脳回路の発達から児童の共感能力にいたるまで、胎児期に始まり幼年期まで続く期間に遭遇した環境および経験による累積的な影響を受けている」
(略)
神経科学の知見によれば、子どもの脳は経験から学ぶように生物学的に前もって作られており、したがって早期の環境は発達中の脳の構造に強力に影響する。そのような経験の中でも最も本質的なものは、応答的な大人―典型的には親だが、それとは限らない―との相互作用である。(ロバート・D・パットナム『われらの子ども―米国における機会格差の拡大―』p128)
ようするに、小さいころにどのようなやりとりをしたかが大切で、そのような経験が欠如したり、ストレスを経験してしまうと、制御や集中に影響を与えると。
確か、鈴木忠先生はストレスを感じるとその期間だけ発達をとめてしまう、しかし、その後にリカバリー可能だ、と説明されていた気がする。
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