価値観を捨てる ー森本あんり「日本版読者に向けて」
「学芸員」観だけでなく、「博物館」観、「文化財」観、いろんな価値観がある。
それって当然じゃないの?どんな価値観であれ、そこから自由になることなぞできないのだから、自分の価値観に従って学芸員課程で伝えたらいいのでは?
と、思うかも知れない。
神学者、森本あんりさんの話を聞いてみよう。
ほらね、やっぱりそうじゃない。だから、それを伝えるしかないんだって。
でも、森本あんりさんは続ける。
なんでもいいのだけど、「博物館が資料を収集したり、調査したりすることが当たり前」と思っている人は、そういうことが当たり前だと思わない人と出会うことによって、自らが持つ常識や価値観を疑うことができる。
自分が当たり前に身につけている常識や価値観から、一旦自由にならないと系統立てて教えることは難しいのではないかなぁと思う。
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