見出し画像

駐妻生活約1年でようやく心身の健康を取り戻せた話

来月でマレーシアに住んで1年経つのですが、ずっと書こうと思ってたメンタル面の話を。

普段はTwitterに自分の感情を吐き出したり、日記感覚で呟いているのですが、Tweetはいずれ消えてしまうし紙の日記ならずっと残るから、マレーシアに来てからの出来事や心境を日記に書いておきたいと思っていました。

でもマレーシアに来た途端体調を崩した上に、何故かメンタルまでボロボロになり日記を書く気力も無くなりました。マレーシアで親しい友人が出来るまではInstagramとTwitterとLINEが外との唯一の接点だったから、ネットが心の拠り所だったけど、心身の不調は波があるものの割と最近まで続いていました。

今日家事や用事を片付けたり勉強したりしていた時にふと、「あ、私元気になってる。本来の自分らしく生活できてる。」と感じました。約11か月どういうメンタルと体調で過ごしたかと、元気になる為に効果的だったことを書いていこうと思います。

12〜4月 暗黒期

タイトルが少し大げさだけど(笑)、まさに近年稀に見る辛い数か月を過ごしました。まずマレーシアに到着当日、食事が合わなかったのか盛大にお腹を下しました。それから気温や環境の変化に付いていけず1週間程寝込みました。荷解きをしたり、こちらでの生活で足りないものを買いにでたりする気にもなれず、ベッドから起き上がる事も食事をする気にもなれず、朝夫をベッドの中から見送ってから夫が帰宅するまで1日中ベッドの中で過ごす日もありました。

ベッドでは殆ど寝ていて、起きている時も気分が落ち込み、本や映画やテレビすら見たいと思えませんでした。外出もしたくないし、今まで好きだったことすら何にもしたくない状態になるのが初めてで、自分でも本当にどうしたらいいか分かりませんでした。

幼少期は家が転勤族だったり、学生時代に英語圏に留学していたり、割と社会人になってからは営業としてブラック気味な環境(パワハラセクハラ長時間労働当たり前)でがむしゃらに働いたりしていたので、環境の変化やメンタル面は強いはずという自負がありました。なので夫の急な海外赴任に着いていくのも正直あまりマレーシアでの生活については心配はしていませんでした。なので自分でもこういう状態になるとは予想できませんでした。

病院には掛からなかったので適切な症状ではないかもしれませんが、自律神経失調や適応障害のような状態に陥っていたと思います。それが割とマレーシアに着いてすぐ始まったので、最初は体調が悪いだけだと思っていました。

昼に細切れに寝てしまうので当然夜も眠れない時間が出来てしまい、連続で寝られない上に寝付きが悪く昼夜逆転しました。一時期は朝4時に本格的に寝て、昼の1時とかに起きるような生活でした(笑)今まで仕事ばかりだったから、マレーシアに来る前は駐妻生活が始まったら趣味の映画や読書や料理や旅行をしたり、新しい友達を作ったり、英語や将来仕事に役立つ分野の勉強や、新しい習い事をするのをとても楽しみにしていたのに、マレーシアに来た途端全く何もしたいと思えなくなりました。

そして最初の1週間はほぼ毎日何故か悲しくなり泣いていました。不満があるわけでも無いし、大人だから納得してマレーシアに来たはずなのに、不安や悲しみや辛さしか感じず、普段はあまり泣かないし、失恋した時だってこんなに泣いたことは無いくらいずっと泣いてしました。暗黒期が終わるまでも時々不安定になって一人の時に泣いていました。

そうなってしまった要因は色々あると思いますが、仕事を休職したことによる喪失感、この間まで一緒に楽しく過ごしていた友人達と会えなくなった寂しさ、便利で刺激的な日本での生活への郷愁などが主な理由だったのかなと思います。

1週間くらい経つと、ようやく何かしなきゃと思って家事や荷物の整理や買い物など必要最低限のことをし始めましたが、嫌嫌やっていました。割と直ぐにご紹介などもあり、仲良くして頂けた駐妻友達も出来たのですが、一緒に出掛けたりしても何故か心から楽しめず、今思うと新しい友人付き合いなど出来る心境では無く本当に申し訳無かったです。

3か月くらいで何とかマレーシアで最低限暮らしていく基盤が整ったかな、と思えてきましたが、相変わらずいつも体がダルいし気分が優れないし疲れやすく、夫や友達に誘われる時以外はなるべく外出もしたいと思えず、家事や用事が終わるとネットばかり見て、好きな映画やドラマや本を見たいとは全く思えませんでした。

更に専業主婦も初めての経験だったので、折角ごはんを作って待っていても夫の帰りが遅かったり、夫が出張や飲み会やゴルフで殆ど一緒にいる時間が無いこと等に孤独を感じ、結婚してから一緒に住むのが初めてだったのもありお互いに歩み寄れず夫にイライラしたり当たったりしていました。頭では夫も慣れない駐在生活でストレスも多いだろうし私がケアしてあげなきゃと分かっていても、自分に余裕がなくとても夫のサポートなど出来る心境ではありませんでした。

また、休職してマレーシアに帯同していたので、ただ休んでいるのは勿体ない、何かスキルを磨かなきゃ、英語や勉強をやらなきゃ同僚から遅れてしまうと謎の焦りもありました。

今思えばもっと適当で良いし、気負わなくて良かったのに頑張ろうとし過ぎて空回りしていたのかも。

そして、食生活が変わったせいかストレスの為かニキビに悩まされるようになり、更に心配事が増えました(通院して今はかなり良くなった)。また、4月には仲良くなった友達の殆どが本帰国してしまうという本帰国ショック(笑)がありました。折角仲良くなれたのに、また1から人間関係を作っていかなくてはならないことにまた心が折れそうに。

5月 一時帰国で束の間の幸せ

少しづつマレーシアに慣れてはきたものの、中々メンタルは回復せず体調もイマイチで辛かったので、5月に日本に一時帰国しました。一時帰国だけを楽しみに半年耐えられたといっても過言ではないくらい、日本に帰りたかったです。一時帰国は本当に楽しくて、幸せで、日本での普通の毎日って本当はこんなに有り難いものだったんだって気付かされました。会いたい友達や家族と過ごす時間が幸せ過ぎて、このまま時が止まればいいのにと思うくらいでした。

鬱々とした毎日から一転毎日幸せでハイになってて、遊びまくって散財しまくりました。2週間は短くてあっという間に終わってしまいました。そうなるともうマレーシアに帰りたくなくて、帰国前日から周囲にバレないようにまた悲しくて時々泣いていました。

6月〜9月 やる気が出てくる

一時帰国から帰るとまた1週間くらい落ち込んで何もしたくなくなりました。半年前程では無いけれど、幸せから一転また地獄に突き落とされたようなメンタルでした。でも既にマレーシアに来て半年が経過し、そろそろこのままじゃ駄目だと思い始め、とりあえず体力を付けるためにボクシングジムに通い始めました。

ちょうど34歳の誕生日の日に初めてジムの予約をいれました。そのジムが自分には合っていて、初回でハマりました。数年ぶりに激しい運動をして、終わった後の爽快感がすごかったです。久しぶりに運動って楽しいと思い出しました。体もなまっていたし太りだしていたので、身体も心も強くなりたいと思って通うことにしました。

夫のお金だけで生活を始めて、自分の為だけにお金を使うのがまだ罪悪感があったのですが、ジムに行くことを夫も応援してくれて、そこから自分で自分に不必要にセーブをかけるのを止めました。むしろ友達と旅行や遊びに積極的にでかけるようになりました。

ポジティブな気持ちを持てるようになったきっかけは、私の場合運動でした。それから毎回毎回通うのが楽しくて5か月たった今も苦じゃないです。もちろんボクシングなのでクラスの内容はめちゃめちゃハードだし毎回体力のギリギリ迄追い込まれるので肉体的にはしんどいのですが、強くなりたい負けたくない、自分で限界を作りたくない思いで食らいつき、無事にトレーニングを終えられた後の達成感は堪らないです。ジムのインストラクターが優しく励ましてくれるのも心の支えになりました。

またボクシングを始めたことで、性格が合わないなと思っても孤独を避ける為に嫌嫌付き合っていた友達(私を大切に扱わない、一方的なTakerで、素行に問題のある人)とキッパリ離れる勇気が持てました。その後もめげずに友達作りを続けて出会った人達が素晴らしく、妥協の人間関係に甘んじず、諦めないことの大切さを再認識しました。今仲良くしてくれている友達はとても温かく、前向きで、お互い支え合ったり良い影響を与え合うことのできるとても素敵な方達です。

新しい友達とは一緒に新しいことに挑戦したり、ただただ一緒にいる時間を楽しんだり、お互いに情報交換をしたりと前向きに過ごすことが出来ました。元気になれたのは友達の影響も大きかったです。

10月 二度目の一時帰国

マレーシアでの生活が起動に乗ってきて、昼夜逆転も解消して生活のリズムも整い、いつしか体調が良い日が増えてきて、幸せだなと思える日が増えてきました。でもやっぱり時々やる気が出ない日や悲しくなる日に逆戻りをすることもあってまだ不安定でした。やっぱり日本に帰りたかった。ちょうど夫が赴任1年だったので、10月に2度目の一時帰国をしました。

1年に2回は帰り過ぎかなとも思うけど、自分の心の安定のためには必要でした。5月の時以上に幸せで、楽しくて、自分の居場所がまだ日本にもあるんだなって安心出来ました。大切な友達はやっぱり中々会えなくなっても会う努力をしなきゃなと思えました。人に助けられてるなって、マレーシアでも日本に帰っても痛感しました。

今回も帰り際は寂しくなってマレーシアに帰りたくなかったけど、もう帰る前も後も泣くことは無かったです。ようやくマレーシアで暮らす生活を受け入れられたし、日本にはいつでも帰ってこれるし離れていても友達や家族と繋がることは出来るし、変化に対応するのは時間が掛かったけど前向きに生活出来るようになりました。

11月 読書や勉強を始める

今月になって、中々マレーシアに来てから気分が乗らなかった読書や勉強を少しづつ始められています。前は1日はできても、すぐ続かなくなって、新しい知識を頭に入れたくないって拒否感があったけど、ようやく頭がクリアになってきて、頭を使いたい、知識を得たいと思うようになりました。

勉強しなきゃじゃなくて、勉強してみたいって気持ちに変化してきました。それでも無理はせず、少しづつでも続けることを目標にしていきたいと思います。昔のように義務感や焦りから取り組んでも続かないしまたメンタル不安定になってしまうから、自分の性格やクセに合わせて楽しんでいきたいと思うようになりました。

まとめ

マレーシアに来て色々あったけど、マレーシアに来なかったら強くなれなかったし自分とも今のように上手く付き合えるようにはならなかったはずだから、やっぱりこの1年辛かったことも今では良い経験だったなと思います。

駐在生活が楽しめるか楽しめないかは人それぞれだから、人と比べず、自分のペースで新しい生活を築いていくといいのかなと今は思います。

2020年はどんな年になるかまだ分からないけど、後悔せずに自分らしく幸せに暮らしたいなと思います。長くなりましたが、引き続き弊noteを宜しくお願いします!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?