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四代目猿之助襲名興行の祝幕

今日は何も予定がないお休みでした。
二つ目の記事をアップです。

現在、歌舞伎座では、十三代目 市川團十郎白猿襲名披露「十一月吉例顔見世大歌舞伎」八代目 市川新之助初舞台が行われています。猿之助さんは昼の部に出演中です。

先日、観劇した時に新團十郎さんの祝幕に心躍りました。シンプルな紋の幕とイラストの幕。生で見るとどちらも迫力満点でした。

祝幕は襲名興行の楽しみの一つです。何名かの襲名興行の瞬間に立ち会えています。古風なものと現代的なものを二枚という方は他にもいらっしゃいました。どういう決まりがあるのかは私にはわかりません。

新團十郎さんの祝幕を見ながら、猿之助さんの襲名時を思い出していました。デザインは一種類でしたが、興行によって贈られる役者名の記載が一人~四人までのversionがありました。猿翁さん猿之助さん中車さんの同時襲名、團子くんの初舞台。2012年6月から始まり、2014年9月まで約2年にわたる間、猿之助さん以外のメンバーの出演状況によって違っていました。

デザイン案は猿之助さんと親交が厚い福山雅治さん。猿之助さんが学生時代から福山さんのラジオを聴いてファンだったことがきっかけで、だいぶ大人になってから交流が始まりました。猿之助さんと相談してデザインが出来上がったそう。

白地に隈取りを重ねたものが中央にドンっ!

重ねたのは、猿之助さん所蔵の初代猿翁「黒塚」「小鍛冶」「連獅子」、三代目段四郎「連獅子」、8代目中車「火焔獅子」そして自身の「蜘蛛絲梓弦」「鬼揃紅葉狩」の隈取り。

代々が命を吹き込むことで名跡に厚みが増す。そして見たことがない役者が誕生していく、と当時の猿之助さん談。命を重ねていくイメージだと私は思いました。

懐かしいので思い出の数枚を載せてみます。

10年前の私の写真の腕が。。悲しいことにレベルが低い(笑)2012年は歌舞伎座建て替え期間のため、新橋演舞場でスタートしました。

新橋演舞場

この祝幕が登場しただけで拍手が起こりました。今まで無かったことだそう。

四国こんぴら歌舞伎を観るなら猿之助さんが出演の時に!と思っていたらわりとすぐに叶ってしまった。

金丸座

また、京都南座の顔見世も猿之助さん出演の時に!と思っていたらこれも叶ってしまいました。

京都南座

2013年12月の顔見世。猿之助の’まねき’が上がったのは18年ぶりでした。澤瀉屋がいっぱいで嬉しかったです。

南座のまねき

大劇場をまわり、襲名披露興行は巡業でラスト。最後の公演は2014年9月26日横須賀の千穐楽で見届けました。下の写真は横須賀ではありません。巡業のどこか(笑)

劇場がわからない。。

千穐楽の口上で竹三郎さんが、襲名公演スタートからほぼ一緒に旅もしてきたので終わってしまうのが寂しいと泣いていらしたのを思い出します。もらい泣きをしたな。

この頃は、もうすっかり猿之助になっていました。こうして名前が変わっていくのだと感動でした。この祝幕も見納め。やはり寂しかったです。そして、歌舞伎座で見てみたかったなと。

新團十郎さんもこれから襲名披露興行が続きます。終わる頃には團十郎さんがしっくりくるようになるのだと思います。歌舞伎の醍醐味の一つ、襲名公演を是非、体感してみてください。


aya


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