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「SANEMORI」千穐楽マチネ@新橋演舞場

今月の歌舞伎座、国立劇場、新橋演舞場が無事に千穐楽を迎えました。幕が開き続けることは当たり前ではありません。嬉しい年明けになりました。

千穐楽は歌舞伎座二部を観る予定にしていましたが、急きょ新橋演舞場「SANEMORI」を観劇することにしました。理由は先日に書いたとおりです。

「SANEMORI」の脚本が石川耕士さんだと知り、私が気になるのも何だか腑に落ちた気がしました。澤瀉屋の作品作りに欠かせない一人だからです。スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」の脚本を担当する他、当代猿之助さんが過去の作品を再構築する際に必ずと言っていいほどお名前があります。

個人的には猿之助さんが中日劇場と博多座で上演した「雪之丞変化」が大好きです。

さて、観に行って大正解。劇場の賑わいが悔しいやら嬉しいやら。演舞場は澤瀉屋に縁の深い劇場でもあるので、入ると感慨深く、若い方がたくさん来場していました。そういえば疫病が流行ってから初めての演舞場です。

この客層はひとえにジャニーズの宮舘涼太さんの力なのですよね。團十郎さんのお声がけで歌舞伎は二度目だとか。「市川團十郎襲名記念プログラム」として行われる公演に歌舞伎役者の中でただ一人奮闘する宮館さんは、評判以上に輝いていました。こんなに一生懸命に歌舞伎をしてくれて、ファンとして嬉しくて胸が熱くなりました。

私の感想をポイントにまとめてMAGAZINEでお話します。

★ストーリー
★宮館さんと歌舞伎役者チーム
★歌舞伎の可能性

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