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私と歌舞伎

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感じたこと、猿之助さんに影響を受けたこと。
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#舞台感想

ブログが16年目です。

2009年6月からblogを初めて丸15年。 16年目が始まりました。 アメブロからAmebaOwnd、そしてnoteへ場所を変えてきました。楽しくなくなったらすぐに止めようと思い続けて今日まできました。 始めたきっかけは、2008年8月に「亀治郎の会」で歌舞伎に出合ってから毎週のように劇場に通い、東京の歌舞伎を全て観るようになった時です。感想を作り手の皆様に届けたくてblogを書こうと思いつきました。 亀治郎の会は衝撃的でした。 15年前のblogに初歌舞伎の感想が

猿之助さんのことから1年。

5月がスタートしました。 猿之助さんの事件からもうすぐ1年になります。 少し前まで5月が来るのが不安でした。 でも今は想像と違った自分がいます。 私が猿之助さんをラストに観たのが5月12日。それから舞台を観て寂しくて泣いたことはあったけど、舞台からの想いを受けて嬉しくて泣けたのが11月でした。大衆演劇で猿之助さんとご縁がある瀬川伸太郎さん恋川純弥さんの舞踊でした。 事件のだいぶ前、猿之助さんに直に澤瀉の紋を使用することをお許しいただいたそう。澤瀉の黒紋付で伸太郎さんの

荒川十太夫

大衆演劇を観るようになり、歌舞伎と同じお芝居がかかることが新鮮で面白い。 歌舞伎とは。。大衆演劇とは。。私にはわかりません。それぞれの工夫や技法を使って役者さんが体現することが、歌舞伎そのものであり、大衆演劇そのものなのかなと思う。 同じ外題でも物語の展開が違ったり、フォーカスする部分が違ったり。この一年で双方の違いを楽しむのも面白いと思うようになりました。 来月の浅草木馬館「劇団 暁」の公演で楽しみなことがたくさんあります。私は座長の暁人さんが創作するお芝居に興味があ

猿之助さんの女團七

前回のnoteで愛之助さんの団七のことを書いていたら、猿之助さんが演じた「夏姿女團七」が心に甦ってきました。 2014年秋、「市川猿之助連続奮闘公演」の二か月目にかかりました。前年の「坂東竹三郎の会」で演じて評判になり、本公演で上演が叶いました。 相手役が竹三郎さんでないとやらない!という猿之助さんの希望どおり、義母おとら役を竹三郎さんが演じました。 夏祭浪花鑑の男女逆転Version。この時、56年ぶりに本興行でかかったとか。竹三郎さんお墨付きの猿之助さんのお梶に大興

四国こんぴら歌舞伎大芝居の思い出

「四国こんぴら歌舞伎大芝居」は5日に初日を迎えました。 おめでとうございます。 幸四郎さん染五郎さん、鴈治郎さん壱太郎さん、雀右衛門さんなどなど。お練りの様子がSNSにアップされて楽しく見ていました。コロナ禍を経て5年ぶりの開催です。町の方はどんなに待っていたことでしょう。本当によかった。 香川県琴平町の金刀比羅宮の門前町にある、現存する日本最古の芝居小屋「旧金毘羅大芝居」は、別名「金丸座(かなまるざ)」と呼ばれます。国の重要文化財です。 歌舞伎界の春の風物詩「四国こん

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2012年 スーパー歌舞伎ヤマトタケル 1

私は澤瀉屋の「ヤマトタケル」が大好きです。 2012年四代目猿之助襲名披露公演で初めて観ました。そして、来月4日から約12年ぶりに上演されます。主演は、中村隼人さん市川團子くんのWキャストです。 大好きですが、猿之助さんの面影を探して悲しくなりそう。まだ観る気持ちになれません。でも、とっても応援したいのです。 今回の公演で、きっと当時の私のように心ときめき虜になる方もいらっしゃるでしょう。12年前、私は猿之助さんのヤマトタケルに恋をしました。 応援の気持ちをこめて、当

私の2023年 3

今年も有難うございました。 書くことが好きで、話しをしたくて、自分のために作ったnoteです。ここに来てくださり有難うございます。 明日はないかもしれない。これが身に沁みたからこそ、来年は今日を生きる大事な人と、会って話し、触れ合う一年にしたいと強く思っています。希望を持って進みたいです。 5月の猿之助さんのことで、どんなに暗い一年の結びになるかと想像していました。でも人生というのは不思議なもの。 猿之助さんから教わった大衆演劇を平行して観てきたお陰で私は想像以上に穏

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私の2023年 2

初芝居は1月2日、初日の歌舞伎座でした。 今年の歌舞伎座は12月まで毎月観劇することができました。 2月に大衆演劇を初体験しました。昨年末の「猿之助と愉快な仲間たちリサイタル公演」で興味を持ち、その公演で知った恋川純弥さんがゲスト出演すると知って友人と浅草木馬館に行きました。そこから始まり一年で約20回ほど観に行きました。 私的には歌舞伎を変わらず観に行けたことに何だかホッとしています。それは大衆演劇の役者さんのお陰でもあります。 猿之助さんは5月まで毎月公演がありまし

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猿之助さん

10月20日は歌舞伎座に行こうかなと以前から思っていました。猿之助さんの初公判が行われる日。 日が迫り、少し緊張している自分がいました。だからこそ歌舞伎座かなと。夜の部「水戸黄門」がとても楽しく幸せになれるので心を落ち着かせるためにも行くことにしました。 彌十郎さんの黄門様の言葉の一つ一つが優しく心に響きました。ひととき夢の世界でしたが涙がこぼれました。ここに立つ猿之助さんが観たい。。輝く姿が心から観たい。想いが溢れてきました。 例え実刑になっても私の気持ちは変わらない

「一本刀土俵入」猿之助さんのお蔦

今週末にいよいよ京都です。 南座の「新版オグリ」が中止になり、やっと南座で澤瀉屋の演目のリベンジが叶います。 その前に歌舞伎座夜の部を観てきました。 夜の部キリの「一本刀土俵入」は観るかどうか悩みました。私はこの演目が大好きです。初めて観た浅草歌舞伎では亀治郎時代の猿之助さんが初役で演じていました。その次は襲名公演の巡業、歌舞伎座へ。 評判が評判を呼びステップアップしていきました。そして、猿之助さんの演じるお蔦が大好きになりました。 今回、お蔦を演じるのは雀右衛門さん

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歌舞伎を楽しく熱く語る夜

今日はリアルタイムで「VIVANT」を見ました。だんだんと見たいと思うTV番組が増えていくといいなと思う。澤瀉屋の猿弥さん笑三郎さんがご出演です。毎週の楽しみができて嬉しいです。 お二人は今月、南座花形歌舞伎「新・水滸伝」に出演しています。初日を無事に迎えました。歌舞伎座から進化しているようで、観た友人から興奮の連絡がきました。 私は運よく最前列に座ります。その席は特に楽しいよー!と友人のコメントに歓喜しています。ワクワク。澤瀉屋の演目が今後かかり続けるには、南座が盛り上

1年前の八月納涼歌舞伎「弥次喜多」千穐楽のこと

八月納涼歌舞伎はあと3日です。 「新・水滸伝」をこんなに楽しめるとは思いませんでした。澤瀉屋の芝居は観るほどに面白いし力が湧いてきます。「楽しかったね」と言いながら友人と劇場を出る幸せを毎回感じています。 昨日今日と観てきました。 このお芝居は、猿之助さんがいない寂しさを仲間とともに分かち合っている気分になるのです。一人じゃない。。そう思えるし、前に進む勇気をもらえる。 何回観ても全く同じ舞台はなく、受け取る私の心の状態も違います。その日に印象に残る場面やセリフがその

左團次さん

左團次さんが星になりました。 劇場であのお声が聴けなくなってしまった。 私が歌舞伎を観始めた頃、声ですぐに覚えた役者さんでした。「あ!左團次さんがいる!」毎回のように、わかることが嬉しかったです。歌舞伎座でよくお見かけし、助六の意休や夏祭浪花鑑の三婦、髪結新三の家主さん、毛抜、身替座禅。。そうだ、仮名手本忠臣蔵の高師直! こうして書いていたら様々なお役が心に甦ってきました。今、こみ上げてくるものがあります。一時期なさっていたアメブロも楽しかったな。 猿之助さんとの舞台

2018年1月猿之助さんの舞台復帰を想う

年が明けて10日が過ぎてしまいました。正月気分を味わえるのは、もはや歌舞伎公演の劇場内だけ(笑)公演中は雰囲気を楽しめるので1月の劇場は大好きです。 また、1月の猿之助さんにまつわる思い出は大事なことが多い気がします。浅草歌舞伎の卒業、現在の歌舞伎座に初出演、怪我からの復帰公演、そして昨年の怪我をしてから初の「四の切」上演で完全復帰。これら全てが1月のことでした。

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