見出し画像

「ハードワーク 勝つためのマインドセッティング」 エディ・ジョーンズ

こんばんは。
ラグビー日本代表がスコットランドを破り、悲願の決勝トーナメント進出を成し遂げましたね!あの闘姿には本当に感動しました。
激戦。そして勝利の裏には相当な【ハードワーク】があったに違いない。
しかも、人生をかけて魂のこもったハードワークです。
 ハードワークという言葉を聞いて、ふと以前に読んだエディさんの本「ハードワーク」を思い出し再読してみました。
本作では『チームを勝利に導く方法論』がエディさんの言葉で語られています。

エディさんの哲学は「スポーツだけでなく、ビジネスにも絶対に活きる!」そう感じます。
そこで今回はエディ哲学をピックアップして紹介していきたいと思います!
(熱が入り量が多いです)

◾️エディジョーンズについて

・2012年に日本ラグビー代表ヘッドコーチに就任
 2015年W杯では南アフリカ戦を勝利に導いた
・オーストラリア出身、小学校でラグビーを始め現役時には州代表として活躍 
1996年にプロコーチに転身
・2001年、オーストラリア代表のヘッドコーチに就任、2003年W杯で準優勝
・2007年、南アフリカのテクニカルアドバイザーとして、W杯優勝
・2015年、イングランド代表のヘッドコーチ就任
・2016年、ヨーロッパリーグ(シックスネイションズ)全勝優勝
・2017年、ヨーロッパリーグ2連覇

という感じで、【実績最強のリーダー】です。
彼が今の日本代表の礎を築いたといってもいいでしょう。

◾️マイナス思考を捨てれば、誰でも成功できる

エディが日本代表のヘッドコーチに就任し、初めて日本代表と会った時、選手たちはこんなことを言っていたそうです。
「日本が世界の強豪に勝つなんて絶対無理」
「日本人は体が小さいうえに農耕民族なんです。ラグビーは狩猟民族のスポーツ。日本人には向いていない。」
そこでまずエディが取りかかったのが、「勝つためのマインドセット」
自分たちは弱いという思い込みを排除し、戦う土台に立たせた。

このマインドセットこそがエディ哲学の根本といっても過言ではありません。
以下に書いていくポイントが「勝つためのマインドの醸成」の鍵になるのかもしれません。

◾️目標は不可能そうなほど大きいものがよい

成功したければ、まず明確な目標を掲げること。
明確とは、数字で具体的に表現され結果が出たときに達成できたかどうか、
はっきりわかること。
当時のラグビー日本代表で言えば、「世界のトップ10に入ること」です。

明確な目標を設定すると、イメージが湧きます。
そのイメージが内に眠っている力を呼び覚まし成功に導いてくれる。
さらに目標は「できるわけがない」と思えるほど、大きなものを掲げるべき。
なぜなら、手の届きやすい目標はすでにある自分の力から予想したもので、
「眠った力」を呼び覚ますことができないからです。

◾️向上心のない努力は無意味

物事に賢明に取り組むことを【ハードワーク】と言います。
これは「頑張る」とは少し違い、「今より良くなろう」という意識を持ち100%の努力を傾けることです。その意識がなければ頑張りは無駄になります。
努力には身体的なものと精神的なものが共存して、精神的な努力が伴って初めて有意義になるのです。


エディ就任時の日本代表は、身体的には100%の努力をしていたが、「自分を変えよう」という意識が100%ではなかったので結果が出なかったそうです、、、

◾️褒めることを惜しまない

弱いマインドセットを変えるためには、選手や部下を褒めて、ネガティブな要素を消し去ることが1番です。
褒めるのは言葉でもいいが、より効果的なのは見える形で賞を与えること。
年齢、学歴に関係なくいい仕事をしたら昇進、昇格させることです。

エディ曰く、日本の指導者は褒める回数が少なく、否定的な言葉ばかり浴びせている人が多いようです。
媚びるのではなく、心に感じたことを素直に表現して褒めることがもっと必要なのかもしれません。

◾️目先の勝敗は気にしなくてよい

目標がはっきりしていれば、目先の勝敗は対して問題になりません。
結果から課題をみつけ次の準備をすることが重要です。
何事も「成功は準備が全て」です。勝ちたいなら相手を上回る準備をするしかありません。準備を怠る人は全く話にならず、戦う意志がないように思えます。

試験、試合、プレゼンなどなど機会はたくさんありましたが、
僕自身徹底して準備したのは本気で勝ちたい時だけでした。
準備していない時は戦う意志がなかったのでしょう。

◾️勝負の時は、鬼になれ

日本には武士道というものがあり、「礼に始まり、礼に終わる」の精神は確かに素晴らしい。しかし、日本人はこの精神を重視するあまり、本質的な「闘争心」が欠けてしまうことがあります。勝負はいつも無情で食うか食われるかしかないのです。人間らしい感情を捨て去り、血も涙もない鬼となって戦わなければならないのです。

ノーサイドの精神なんて言ってるのは日本だけらしいですね。
勝てないチームの負け好だなんて言われることもあるそうです。

◾️客観視すれば進むべき道が見える

あるプロジェクトを実行し、結果が出たら少し時間をおいてからまっすぐに向き合うべきです。物事を客観視すれば必ず見えてくるものがあります。
そのためにデータなどの根拠をもとに知識と経験を使って判断しなければいけません。これがしっかりとできれば、想定できない状況はありません。
もし想定を大きく異なる状況になったら、想定の仕方が間違っていたのです。
正しい想定と、十分な準備、これができれば、クリアできない状況などないのです。

◾️戦いに興奮はいらない

試合前に怒号が飛び交ったり、泣いている選手を見て馬鹿馬鹿しさを感じました。試合に臨み闘志を掻き立てているのでしょう。しかし、興奮によって掻き立てられた闘志はせいぜい数分しか持ちません。ラグビーの試合は80分です。その時間を気持ちの高ぶりで乗り切るなど無理な話です。
長丁場を乗り切り最後に勝つためには、冷静かつ知的な闘志が必要です。
日ごろから自分の役割、想定、準備をしっかり行えば、本番では自然と冷静かつ知的な闘志が持てるのです。
あの怒号と涙がなければモチベーションが上がらないという人はラグビーには向いていないでしょう。

少し厳しい言い方ですが、納得です。
日ごろはそうでもないのに、試合直前になって気合を入れるチーム、人が僕は嫌いなのでよくわかります。
そういう人たちを見ると「準備が足りてないのかな」なんて思います。
ラグビー日本代表のメンバーは大一番の試合前でもかなり冷静でしたよね。
そういうことだと思います。

◾️「やってみなはれ」の素晴らしさ

サントリーは、創業者・鳥井信治郎氏の言葉「やってみなはれ」をスローガンに掲げ、企業風土として根付いており、ラグビーチームにもよく反映されています。それは、物事は始める前に小理屈ばかり並べたら、何もできてなくなってしまう。まず実行しそこから吸収していけばいいという考え方です。
失敗を恐れては何もできないのです。失敗してもそこから学べばいい。

オーストラリアにも似た言い回しで『Having a GO』という言葉があります。
オーストラリアは独立後、ハングリー精神で新しい文化をどんどん発展させました。それと一緒にスポーツも発展してきました。しかし、文化円熟するにつれてハングリーさを失い、勝敗に拘るより、みんなで楽しめハッピーになるものが好まれる傾向にあります。実際オーストラリアはオリンピックでメダルを獲れなくなっています。
やはり成功にはチャレンジ精神が必要です。
今の状況に満足してしまうと、成功への道は閉ざされてしまうのではないでしょうか。

「Having a GO」という言葉がすごく好きで、新入社員だった時に自己紹介で使ってました。笑

◾️全てを考え尽くして勝負に挑め

成功は準備が全てと共通しますが、
準備しない人は怠慢だからです。あるいは自分に対して妙な過信があるのかもしれません。怠慢や過信を見直し準備をきちんと行わない限り、成功は掴めないでしょう。

◾️常にゼロから始めよ

「自分に満足するな。常にゼロから始めよ。」
いい成績をあげても努力を怠らず、ハードワークを続けます。その繰り返しがあるだけです。実際に日本代表の五郎丸は2015年のW杯でスターになりました。
自分の課題と向き合いハードワークをしたからです。
しかし、海外チームに移籍した後彼の成績は悲惨です。理由は簡単で、自分をスターだと思い込み、努力を怠ったからです。
スターになった人は必ず自分を批判する人間をそばに置いておかなければいけません。人の意見に耳を傾ける謙虚さが必要なのです。

大きな成功の後、人の気持ちは緩みます。ここに大きな落とし穴があります。
「勝って兜の緒を締めよ」まさにその通りですね。

熱が入ってしまい、かなり長くなりました。笑
まだまだ書きたいところですが、1冊まるまる書いてしまいそうなのでこの辺にしときます、、、
こういう自分よりもすごい人の言葉や考えを借りて、
僕も自分の哲学を築いていきたいです。

以上、頑張れラグビー日本代表!!🏉🔥

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?