そろそろ花粉症の準備を②/#日日雑記

師匠の奥様は、結婚当時はひどい花粉症、つまりアレルギー患者だったそうです。
当然のことながら、生まれた子も花粉症なわけで、特に下の娘さんは、かわいそうなくらいひどい症状が出ておりました。花粉症というよりは、ひどいアレルギーでした。
目はいつも充血していて、虫(蚊)に刺されると周囲3cmくらいが石のように固くなってしまっていたそうです。野良ネコが遊びに来ていたそうですが、3m以内に近づくとマブタが腫れ上がってしまいました。
まだ生まれて間がないので花粉症の申告はありませんでしたが、これくらいの症状があれば、当然花粉症はあったと思われます。

師匠は当時、アレルギーの勉強をしておりましたので、花粉症どころではないアレルギーの怖さを知っていましたから、これは親の責任として、アレルギー症状を治してあげよう思われました。
その日から戦いが始まったのですが、子供は細胞数が大人の1/3しかないですし、アレルギーの原因を作る物質は、まだ食べていないので勝算はありました。

まず、人間の体はタンパク質で出来ておりますのでプロテイン、細胞の表面を作っているのはビタミンA、粘膜は傷つきやすいので、それを修復するのはビタミンB、ビタミンAとビタミンBを働かせるためにビタミンCをすりつぶして、ミルクに入れて飲ませておられました。
その後は、決意なんか忘れて習慣として飲ませていたそうですが、1年くらい経った頃、絶対に玄関から家の中にはあがらない野良ネコが「今日はまだ誰か、家族がいるんだろう」とあいさつをしに入ってきて、気がついたらベッドの横に座っていました。一瞬、ゾッとしたそうですが、よく見たら赤ん坊のマブタは腫れていないし、目も充血していなかったそうです。

いつのまのか、アレルギーが治っていたわけです。

もともと人に爪を立てることのないネコだったので、放っておきましたら、毎日娘さんの部屋にやってきて子守をするようになり、立って歩くようになると、毎日、一緒に遊ぶようになりました。
娘さんのいい友達になったネコを、野良ネコのままでいさせるわけにもいかないので、家族の一員として家に入れたそうです。
娘さんもアレルギーが治って、ネコも家族になれて万々歳になりました。
以降、20年間一緒に過ごされたのですが、娘さんのアレルギーは一度も出ることはなかったそうです。

皆さん、アレルギーは、こうやれば治るんですよ。

つづく

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