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待ち合わせはベルリンで

週末にフランスの山奥から友達が遊びにやって来た。
メキシコ人のロミナと、フランス人のヨディン。
この1年くらい一緒に暮らしてるんだと、再会した後バーで飲みながら教えてくれた。



ロミナとは、2009年にメキシコシティの道端で出会った。

あんたら、なに人?何やってんの?って話しかけられたとこから始まって以来、段々と毎日の様に遊ぶ様になり、ロミナは毎回新しい友達や家族を紹介してくれて、色んな人の家やお店に昼夜関係なく遊びに行ってた。

当時のロミナは大分ゆるくて全然時間通りに来ないので、待ち合わせ場所で暇してると、そこで出店してたピアス屋のおばちゃんとカタコトで話すうち、流れで耳に穴を開けてもらったりして遊んでた。
郊外でレイヴがあると持ってるお金を握りしめて、バスを乗り継いで踊りに出かけた。
彼女は入場料を払わず入る方法を知ってて、あとでひょっこり会場内に現れて、翌日まで踊った。


一度、知らない人のホームパーティーに友達数人とノリで入ってしまい、そのままロミナと踊ってたら、ほんの30秒ほど前に目の前の椅子に置いたカメラが無くなってたことがあった。
もう、お見事!としか言いようがなく、僕ら以外はみんな友達か知り合いだろう中、もちろんカメラは出てくることはなかった。
その時僕はもう絶望の淵だったんだけど、その時ロミナも携帯と財布が入ったカバンを盗まれてたのに、私のは大したことないからと、周りの人達にカメラのことを聞いて周ってくれてるのを見ててきゅんとしたのを今でもよく覚えてる。

そんな思い出話が始まると止まらなくなって、バーで腹をかかえながら笑った。
当時、一緒に遊んでた日本人の旅人達のこともしっかり覚えてて、僕はすっかり忘れてるようなエピソードを聞いてまた笑いが止まらない。

12年て歳月も会って喋れば一瞬であの頃と同じ感覚。




翌日、僕らは3人で踊りに出かけて、彼女達は結局2日間、そこで踊り倒した。

あれからお互い大人になったね。って言ってた矢先、ロミナはダンスフロアで財布を落とすし、別れ際に話しすぎて帰りの飛行機も乗り遅れちゃったんだけど、結局財布は見つかるし、飛行機もすぐ次の便に乗れるから全然大丈夫!次の便まで一服して酒飲めるしね。と、二人で肩組んで笑ってる姿に、この子ら相変わらずやってんなー!と思うんだけど、そこが本当大好き。

宇宙の器よ。

空港で、じゃあ最後に写真撮ろうぜ。ってなった時に、実はカメラを家に忘れて来てしまったことを告げると、トランキーロ。(落ち着いていこう)って笑いながら二人はゲートの向こうに歩いて行った。

次はフランスで会うことになった。









いや、これ誰かからサポートあった時ほんまにむっちゃ嬉しいんですよ!!