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2023.07.12 カメラの修理は日本にしよっと


修理の終わったカメラを引き取りついでに、森山大道展を見に行く。
カメラの修理屋に入ると、店の中が梱包された箱で埋まってて、とにかく忙しそう。
修理に一ヶ月は随分長かったけど、なんかこの雰囲気を見ると、まあしょうがないかって気持ちにもなって、店員のアフリカ系の兄ちゃんとグータッチして別れた。

次からは日本に送って修理しようと決めた。

西の町を歩く事なんてあまりないので、ハイブランドのお店や小綺麗なセレクトショップを見かける度、ベルリンにもこういうのあるんだと、新鮮な気持ちになる。

雑貨屋の窓越しに並んで謎の金のゴリラの置物が800ユーロ (約12万円)くらいしてて、僕の住んでる地域と同じ町とは思えない。


そのまま歩いて「森山大道展」にやってきた。

ギャラリーや美術館は、下調べとかしないまま来るのが好きで、いざ展示を見てみると思った以上に大きな展示で嬉しくなった。
外国人の人達が、ふむふむと食い入る様に写真を見てる姿を見かけると、なんかそれも嬉しくなるのはなんでだろう。

普段、自分が日本人だって自覚なんてないのに、それでもなんか嬉しいものだね。

ショートムービーのインタビューの中で、去年亡くなった、ウィリアムクラインとアンディウォーホルの事を話してて、色々腑に落ちたら、またもう一回観たくなって最初から見直して回ってしまった。

一緒にやっていた「FARAH AL QASIMI」「JOCHEN LEMPERT」の展示もすごくよくて、出る頃には頭も心もお腹いっぱい満たされてた。


SNSで写真なんて毎日飽きるほど見てる筈なのに、それとは全く別物で驚いた。

そのうち森山大道展に来たことが、あの時見ててよかった!ってなるんだろうなあと、帰りの電車の中で考えながら、気付いたらうたた寝してた。

たかが写真、されど写真。

写真を展示や本にするって商業的な意味だけじゃなくて、写真を後世に残していくのにとても大事なことなんだ。

自分なら、何の写真をどう見せるんだろう。

展示は9月7日までやってるそうだよ。







「C/O Berlin」





いや、これ誰かからサポートあった時ほんまにむっちゃ嬉しいんですよ!!