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映画を作り続ける人

映画監督の小松壮一郎さんとベルリンで再会した。

映画フジコ・ヘミングの時間などで活躍されてる小松さんとは、もう20年以上も前に撮影の現場で出会って、当時、僕は撮影の雑用係で入っていて、初めてのドラマの撮影現場で、もう分単位で何かが起こる鬼のような日々に驚き慄いていた。

小松さんから言われるまですっかり忘れてたんだけど、当時撮影現場の近所で犬が鳴いてて、鳴くのを止めて!という指示で、僕は柵の向こうで吠えてた犬に自分の顔や手を舐めさせながら静かにさせてたそうで、撮影現場で普通そんなことする奴いないからその時僕のことを面白いと思った!って言われて、そこを面白いって思える人も相当面白い人だと思うんだけど、監督が雑用の人の行動まで視野に入ってることに驚いた。

その時鳴いてた犬の延長線上に今日の再会があるのかもしれないと思うと、人生って本当奇跡の連続で面白い。


翌朝にはスウェーデンに向かうそうで、それを聞くともっと一緒に居たくなってしまって逆効果もあるんだと思った。


映画やドラマを一本でも作って、それを映画館やTVで公開させることがどれ程難しいことか知る程、そんな世界の中で今も日本や世界を飛び回りながら新たな作品を作り続けてるなんて、見た目の優しい雰囲気からは想像も出来ない狂気の人だと思った。

アーティストってその人の人生と作品に全てを注ぎ込んでる人達のことを呼ぶんだね。

小松さんから、映画作ってみれば?って話がかなり面白くて、すっかりその話に引き込まれてしまった。
こうやって人生の色んな点が、ある日ひょんな事で結びついていくのかと思うとなんか腹の奥からゾクゾクしてきて、小松さんの話を思い出しながら帰った。

日本や海外に底抜け天井知らずな先輩方がいてくれるお陰で、未来は行動次第でギャグと希望で溢れてるってことを思い出せる。

ありがとうございます。





映画『フジコ・ヘミングの時間』予告編


小松さんのインスタグラム



いや、これ誰かからサポートあった時ほんまにむっちゃ嬉しいんですよ!!