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2023.08.10 シャッターを押すのを躊躇しない

晴れた。
久しぶりに晴れた。

溜まった洗濯物を洗っては干し、部屋を少し片付けて、猫と散歩してからの散歩。

まだ晴れてる!
奇跡か。

ガーン生活が始まってからは、人の多い所よりも自然のある場所に惹かれてるのは、僕の心情なのか本能なのか。
最近は家からチャリンコで15分圏内のお気に入りの場所を歩いて周ってる。

この辺のエリアは、小さな家と畑とガーデンに、おじさんやおばさんが庭の手入れをしてたり、上半身裸でバーベキューしてたりして、なんかすごく充実してる感。

全然ベルリンを感じない。

道や庭、近くの森の植物達もぐんと育ってて、生命力を感じながら写真を撮り歩く。
すると、ひとりの男の人に、「お前、写真撮ってるのか?」と声をかけられた。
直様、あ、これは怒られるやつかな。と思ったけど、彼は怒ってる感じでもなく、ついて来いと言う。
数件先の可愛い家に入って行ったと思ったら、庭に生えてる木を指さして、「これを撮ってくれ!」と言ってるじゃないか。
よく見ると、りんごと洋梨が一本の木から実ってる。
「この木はハーフなんだ。」と笑いながら話す彼と、家からもう一人男の人が出て来て、なにやらロシア語みたいなので喋ってる。

彼らはベラルーシから引っ越して来てるそうで、僕が日本人だと知ると、なんかとても喜ばれた。
名前は忘れたけど、日本のスイーツが相当好きらしい。
ベルリンに来て初めて食べたんだって。
「I LOVE JAPAN!」と何度も言いながら、二人の写真を撮った後、握手して別れた。
大きなごつい手で、ぎゅっとしてくる所に愛を感じる。

こういう時、ベラルーシの事を何かひとつでも知ってればいいのだけど、ルカシェンコ大統領以外全く思いつかず、クゥーッとなる。
普段から世界中の美味しいものとか食べといた方がいいんだね。

あー怒られるかと思った。とホッとして、ドイツに来てから何かにカメラを向ける度、誰かから怒られるんじゃないかという変な癖がついてる事に気づいた。
もう何十回もそういう目に遭ってるからなんだけど、そんなビビりながら、これは!って瞬間にカメラが向けられないのは、とても残念なことだと思った。

誰かのプライバシーを撮って晒したい訳でもなく、只々良いと思った瞬間にシャッターを押したいだけなのに、この国ではどうも躊躇してしまう自分がいる。

現に、彼に声をかけられた瞬間、撮ろうとしてた写真を撮ってない。

でも、カメラは今日みたいな面白い出会いもあるから、やっぱり自信を持って良い!と思った瞬間は躊躇してる場合じゃないんだなあと、その後、おもいきり好きな様に写真を撮り歩いた。

気持ちがいい。

スマホが普及して、国や地域によって、カメラの存在がどんどん肩身狭くなってると感じることもあるけど、たまに怒られたっていいじゃないか。くらいの感覚がドイツじゃ普通なのかもしれない。

僕は写真家なのだ。ってちゃんと言えればいいんだよね。
いや本当は怖いんだけどさ。







ベルリンの友達が、僕の治療費にと、クラウドファンディングを立ち上げてくれてます。
本当ありがとう!



ダンスの動画が一日で2000回再生されたと表示された。
インスタは写真よりダンスなのか。


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いや、これ誰かからサポートあった時ほんまにむっちゃ嬉しいんですよ!!