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【映画】鬼滅の刃観てきた

 映画「鬼滅の刃」公開初日からスゴイ興行成績を叩き出しているようですね。仙台の映画館もこれは電車の時刻表かしら?な上映スケジュール。こんな上映スケジュール初めてみたかも…とビックリしている昭和のBBAです。

 そんな昭和のBBA、「鬼滅の刃」は㍉しら。姪っ子達がコロナ自粛期間にヒマしていると弟から聞き、じゃ何か漫画とか本とか送るよ、欲しいものはないの?と聞いた時にリクエストされたのが「鬼滅の刃」。時々TLにも話題が流れてくるし、小学生に人気なんだね~位の認識のまま数ヶ月。映画公開前の総集編を「姪っ子が好きなアニメだな」というかる~い気持ちで視聴。「お、意外に面白いじゃん」と次の総集編も視聴。姪っ子達との話のネタにもなるし、これは映画も観に行こう、という軽率かつ個人的な理由で、本日鑑賞してきました。

 で、観てきたからにはこのクソデカ感情をどこかに留めておかねば!と。

 ネタバレになっちゃってる部分があるので、ネタバレいやん、な方は観てから読んでね。では、以下感想を。



壱の型

 登場した時はなんだろ、この人、どこ見てるの?視線がコワスwwwwなどと思った煉獄パイセンですが、夢から覚めたあとのカッコよさ。ナニ?!別人?!やべぇ。「煉獄パイセン、カッケェ!推せる!!!!!!!!」と推しを見つけたと思ったら…ラスト…ぇ…。

推したその日に推しがタヒにました。

パイセーーーーーーーーーーーン!!!!!

ワイのクソデカ感情の行き場はどこ…_(:3 」∠)_

ってこれは、自分のやり場のないクソデカ感情ですね。次から真面目に書きますよ。


弐の型

深層心理:自分では気付かない無意識の心理のこと。(略)人の行動には、この深層心理が大きな影響を及ぼしている(後略)(Wikipediaより)

 炭治郎、煉獄パイセン、善逸、伊之助、それぞれの深層世界の様子が描かれているけど、印象に残ったのが炭治郎。美しく、凪いだ世界。精神の核と呼ばれるモノを狙う侵入者の男の子に対しても、「探していたから」という理由でその場所まで案内してしまう、その行動。これって、「人は善なるものである」っていう意識がなければとれない行動じゃないだろうか。炭治郎ってのはどこまでも「人の善性」を信じる奴なんだな、と。(総集編でもただ鬼が憎いから切る、だけでなく、鬼を鬼になってしまった元人間として、寄り添うような態度を見せた場面がありましたが。ほんとうにいい奴だな、炭治郎。)精神の核を破壊にきた侵入者もこの行動には心動くものがあったのか、核の破壊は諦める。そして、彼は病気を抱えつつも生きる方向に舵を切っていったように見えました。泣いた。


参の型

 家族、もしくはそれに類する人たちに対する無条件の信頼。これはたぶん「鬼滅の刃」って作品の根底にずっと流れてるのかもしれないじゃないかぁと感じたんですがね。「俺の家族を侮辱するな」なんて台詞、信頼、それも双方向の、を確信していなければ出てこないのではないか、と。夢の中では鬼に惨殺された家族は生きていて、平凡な暮らしを送る自分がいる。本当はそこにずっと居たい。そりゃそーだ。リアルはつらすぎる。でも、そんなリアル世界でも、炭治郎が生きる事を家族が良しとするはずだ、と。だから炭治郎は己の首を切って夢から覚める事を決めた。一般的な物語だっから切られるのは「夢の中の家族」なんだろうけど、それをしなかったのもスゴイと思い。何故だ何故だ何故だ?!って映画を観終わってから考えていたんだけど、そこで家族を切る=今までの関係性(思い出でもいい)を断ち切ることになって、本当の孤独になってしまうから、じゃないか…等と。鬼が見せた夢とは言え、夢って自分の中のクソデカ感情だとかクソダメ感情だとか、そういうものが一切影響を及ぼさないわけがないだろうし。だからこそ、そのクソデカ感情を利用して鬼は夢を見せたのだろうし。まぁ、作者でもないので、勝手にそう思っているんだけど。他の方はどう解釈したのか気になる。

四の型

 煉獄パイセンの「能力を持って生まれた人間の責務」に対する真摯さ。最後にママン出すの反則だろ!は・ん・そ・く!!!ここでも家族問題が引っかかってくるんだけど、やっぱり煉獄パイセンも家族への信頼ってものに支えられてる。亡くなった母親の遺言、になるのかな、「弱いものを守るという責務」を果たすべく己の力の限り生きて戦う。もう、優勝!パイセン、優勝!!!後進である炭治郎達を生かす、次代を生かし、つないでいく。その姿勢に昭和のBBAは号泣してましたわ。柱にふさわしい、見事な戦いっぷりで御座いました、パイセン!そして、泣き崩れる炭治郎に自分もぐしゃぐしゃに泣きながら「生きろ」という伊之助。生きる事全肯定。何があっても生きるの肯定。辛くてもしんどくても、生きていく。前を向く。一歩踏み出す。そんなメッセージが込められていたように思いました。

ほんとうに良きアニメでした。来週あたり、おかわりに行きたいですねぇ。きっとまだ細かい所見逃してるし、善逸についても書きたい。

観てきた勢いで書いたのでとりとめのない感じになりましたが。鬼滅の刃、ちょっと興味あるわ~っていう程度の人間でもとても楽しめたので、よろしければぜひご鑑賞頂きたく。

 ほな、さいなら。