「下手なのに、うまくいくこと」を続ければ成功する

僕はクラシコムの青木さんを経営の師匠だと思っているのだが(面識はない。)、その青木さんが出演されているSpotifyの対談を聞いていて、
「下手なのに、うまくいっちまったことを探せ」
という目から鱗だった話があったのでその話をシェアしたい。

ーーーーー以下は僕の解釈もやや含まれますーーーーー

事業や施策において、何かを新しいことをやってうまくいかなかったとき、
大体の人は、

「どうしたらもっとうまくいくか」
「よりどう頑張れば到達するか」

を考える。

でも本当は逆の発想が必要で、

下手なのにうまくいくことを探す

ことが大切だと。

本当にうまくいくことというのは、下手なのにうまくいくことだと。

下手だけどうまくいったことは続くので、
下手だったものも上手くもなっていって、気づいたら遠くに来ている。

なので、
下手でもいいので小さくチャレンジをたくさんして、
小さな成功やうまくいく気配を感じ取れば良くて、
チャレンジしてうまくいかなかったことは即やめていい。

小さいチャレンジをたくさんして、得た小さな成功に気づいて育てる方が、
大きくて練り込まれたチャレンジをして一発当てるより早い。

だから何かやったら必ず振り返りをして、
反省はそんなに長く話さず損切りの話やリスクの範囲の話だけして、
狙い通りの成功についても称賛だけして終わって、

意図してなかった成功をもたらした事柄にフォーカスし、
なんでそれがうまくいったのかを考える

ーーーーー以上ーーーーー

経営をやっている以上、リスクとは向き合わないといけないし、必中の作戦も、セオリー的な戦術も重要かつ、チャレンジだって衰退しないためには必須だ。

ただこれらに向き合いながら、いかに楽しくゆとりをもって経営して会社を成長させていくのかという悩みにぶち当たっていた僕にとっては、本当に目から鱗だった。

成功の話は盛り上がるし、みんな進んでしやすいので、反省や失敗よりも吸い上げるのが楽だし、小さな成功を真ん中に置いて議論をした方が精神的にもすこやかで楽しい。

かのドラッガーも、「イノベーションのなかでももっとも易しく、もっとも成功に近い第一のものが、「予期せぬ成功」である」と言って、予期せぬ成功のシグナルを見逃さないように成功が報告される仕組みを構築せよと言ってたののを思い出した。


また、ちょっとニュアンスは異なるが、
郡司ペギオ幸夫さんの『天然知能』でも、目に見えない向こうからやってくるもののを知覚して生きることについて触れていた。

「天然知能とは、知覚されないものに対しても存在を許容する能力であり、自分では認識していない外部から「何か」がやってきて,それを受け入れると自分の無意識や潜在意識が反応することである」

だから、未来が向こうからやってくるという感覚を忘れずに生きて、偶発性に開かれて生きてみな!的なことが書いてあって、確かになと感じたのを思い出した。

前提として、青木さんも含めて最低限のセオリー通りのことはすべてやっている上で、メインの戦略や戦術もあって、それに対しての進捗なり失敗もあると思うので、それは大事にしないといけないが、

向こうからなんとなくやってきたラッキーを待ち構えて、捉えて離さないことってめっちゃ重要だなと思った。

そのために成功や向こうからやってくるなんかよさそうなものが入ってくるゆとりを一人ひとりが持って、全員ラッキードランカー状態な会社にしたいと思ったのだった。

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