おいしいエッセイ vol2.親子丼
親子丼って、実はああ見えてバリエーションが結構多いんです。
例えば、三つ葉・七味・山椒・海苔のどれをどれだけいれるかで結構変わってきます。私は三つ葉を入れると味がおしとやかになりすぎるから、家で食べるときは大概、七味を少し入れて、後半海苔をちぎって入れて書き込みます。これが一番親子丼本来の味を活かしながら楽しめる食べ方だと思いますね。
山椒はいれると結構味が変わるので味変したいときだけいれるのがおすすめです。
親子丼をお店で食べるときは何屋で食べるかによってだいぶ違います。
例えば焼き鳥屋は炭火焼の鳥で出汁が少なめで胸肉・もも肉どっちもの場合があって、うどん・そば屋さんで食べる親子丼は出汁が多めで、もも肉のだったりします。
これもまた全然違ったそれぞれの良さがあります。
去年、箱根に行って最初に食べたのも親子丼でしたけど、そのときはごっつい胸肉がゴロゴロ入ってる筋肉料理で、まさか温泉地でこんなのがでてくるとは思いつつ、親の敵みたいにがっついてやりました。
それにしても、親子丼ってなかなか残酷な名前ですよね。
庶民的だけど、命をいただく丼ぶりって感じがするので、心ではいつもより大きめに「いただきます!」を言うように心がけています。
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