書籍レビュー『言語化力』

三浦崇宏さんの『言語化力』を備忘録用にまとめます。主に第2章の言語化方法について記載します。

言語化のプロセス
1.スタンスを明確にする
2.本質をつかむ(抽象化する)
3.自分の感想を明確化する
4.言葉を整える

1.スタンスを明確にする
ある事情や社会のあり方について、自分の考えをぼんやりとでも固まっていれば、突然意見を求められたときでもそのスタンスに沿って発言することができる。
例えば、政治に関しては民主主義を基本的には支持しているが、衆愚政治に陥ってしまうのは反対、等。
もしぱっと思いつかない場合は、新聞やSNS等でぼんやりと記事を眺めるだけでもいい。そうすることで自分が気になることや、賛成できること、反対だと思うことがなんとなく見えてくる。

2.本質をつかむ(抽象化する)
抽象化のプロセスは、固有名詞や時系列を抜きにして、行為と事象の関係性だけ抽出すること。
これについては一定訓練が必要なので、常に心がけるくせをつけたいと思う。

3.自分の感情を明確化する
抽象化ができたら、それに対する自分の思いを深ぼる。例えば映画の要約をしたら(本ではスパイダーマンが取り上げられていた)、それに対してどのような感想を持ったのか、なぜそう思ったのかを考察する。
例:スピード感があって面白かった!今までのアメコミ映画とは少し違う気がする…
→スピード感があったのは、物語の展開が早くさくさく観れたこと。また、山場が3回も登場し、飽きることなく最後までみきることができた。
→今までのアメコミ映画とは違うと思った点は、これまでの作品はヒーローは自己犠牲の上で成り立っていることがほとんどだった。悪との戦いを取るか、大事な人との時間を取るかで悩んだすえに、愛する人との時間を犠牲にして敵と戦っていた。
ただ、今回は主人公は葛藤しながらも、敵との戦いに勝利したあとは急いで彼女のもとへ向かっている。どちらかを犠牲にしなくても、2つとも手に入れられる道があるかもしれない、ということを示唆しているようだった。

4.言葉を整える
以上の思考の流れを整理してまとめる。

その他、参考になると思った項目
言語化はアウトプットを続けることでしかうまくならない。
また、他の人の言葉を真似、自分の言葉とすることでセンスや能力が高まる。
言葉の因数分解をすることで、現状を整理し解決策を導き出すことができる。
例:仕事について悩んでいると感じるときに、そこで終わりにせず何について悩んでいるのか?を深ぼる。そうると、顧客と話すのが苦手→なぜならば気の利いた世間話ができない→そもそも自分の教養が足りていないから→教養を磨くために新聞を読んだり読書をしよう。という流れで道が見えてくる。
「悩んでいる」というふわっとした言葉で終わりにせずに、思考を言語化することが大事。

特に、「言語化はアウトプットを続けることでしかうまくならない」ということに共感してnoteをはじめました。
わたしは読書は昔から好きだったのですが、人前で話すことや意見をいうことが苦手だったので、圧倒的にアウトプットの経験が足りていないと思います。
なので、これからなにか体験をするごとにここにまとめていきたいと思います。

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