紐づけと理解の違い
端的にいえば、問と答えの間の整合度の差である。
例をあげて説明すると、問という出発点と答えという終着点をつなぐ経路を誰かに伝えられたとした場合に、紐づけとは地図上に書き出しただけの状態であり、理解とは実際に通ってみた状態である。
両者の違いとは何なのか?
それは
伝えられたことが正しかったのかどうか
伝えられたことに対する解釈が正しかったのかどうか
の精査の有無である。
それを確かめるためには書き出しただけでは分からず、実際に通ってみないと分からない。
たとえば、伝えられたどおりに経路を書き出したつもりだったが、実際に通ってみたらその道は通行止めになっていて、よくよく思い返すと、そういえばそう伝えられていたことに気づく
ということがある。
人が何かを認知するさいには、一度思い込むと、なかなかその考えから離れられないという、いわゆる確証バイアス、その他の認知バイアスというものが干渉する。
したがって、紐づけるだけでは正しく知るに至らないことがある。
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