ご無理No.22-24 エレベータに関するご無理
ぽんプラザホールのエレベータって、ちょっとなら住んでもいいかな、ってほど広くて大きい。そもそも設計時に「大道具が乗るときはお客様は乗らない。お客様が乗るときは大道具は乗らない。じゃあ、大道具も人も乗るデッカいやつが1つあればいいじゃないか。」と当時の偏屈な文化振興課長S氏が言ったとか言わないとかであんなことになったわけなんですけど、まあ大道具も楽々なほど大きいわけです。
ご無理No.22 「このフォーメーションで乗ってください」
ところが、です。この感染防止対策としてこのエレベータの定員が当初4名、しかも四隅に1名ずつ壁に向かって無言で立つシュールなポージングで4名。
いやいやいやいや三越のエレベータ見てくださいよ、その辺の商業施設のエレベータ見てくださいよ、どこにそんな定員でのせてるエレベータありますか、そもそも西鉄電車はどうなるんですか。むりばかおじさん はさすがにホールさんに申しました。
ホールさんもそれについてはそうですよね、ということで、定員見直しについて市に掛け合ってくださると動いてくださることになりました。ありがたし。
数日後ホールさんから声弾むご連絡「エレベータ定員、増えました!」ありがたしありがたし!それで?そうだな、倍くらいになったかな?
「エレベータの定員は見直しの結果、5名になりました!!」
四隅に1名ずつ壁に向かって無言で立つ4名+センター正面向きでに1名。
連絡を聞いたキャストの岡本ヒロミツさんが隣でボソッと「サイコロの5...」
Twitterでむりばかおじさん は叫びました。
「お客様、このフォーメーションで、乗ってください!」
ご無理No.23「お早めにお越しください」のご無理
ところでこのエレベータ、とてもゆっくり動くものです。
え?このエレベータ1往復どんくらいのタイムで往復するんだ?むりばかおじさん はわざわざ出向いて計測いたしました。無人のぽんプラザで1階の扉が開いて、乗って、扉を閉めて、4階まで行って帰ってきました。
その時間およそ2分。
満員のお客様にお越しいただくとして、ぽんプラザの現在のフルキャパは54名。全員が定員通りにエレベータに乗ったとしてエレベータは54÷5で最低11往復しなければならない。つまり、最低11往復するということは、お客様がうまいことタイミングよくお越しになったとしても全員のご入場には最低22分かかる、ということがわかりました。
ギリじゃん。
開場時間は30分間です。11往復では済まないかもしれない、15往復を超えたら開演時刻を超える。つまり、定員を割る人数での到着が4回以上続いたら、開演時間に間に合わない可能性があります。
「どうぞお早めにお越しください。」
のご無理は、このようなシビアな状況に祈る思いを込めたご無理でございました。
ご無理No.24 ロビーでは「目と目で会話しましょう。」のご無理
また、ガイドラインにはエレベータ内で密にならないよう必要に応じて注意を喚起するよう書いてあるのですが、注意喚起するために貴重な定員を減らして誘導員を載せたら開演に間に合いませんので、エンドレス再生するボイスレコーダーにてお客様へ、ご来場感謝の気持ちと注意喚起をないまぜにした、心を込めたメッセージを声でお届けいたしました。(スピーカーに可愛いパペット人形を被せて、可愛い人形が喋るような可愛い演出で、実際スタッフ(ケニー・まっほー・内田)がパペットを操りながらパペットになりきって録音したのですがそれは全く伝わりませんでした。それどころか無人のエレベータからずっと声がして不気味でした)
また、エレベータに乗っている間、それぞれ壁に向かって無言でいていただかなくてはなりません。しかもその間にしていただきたいご無理、ご理解いただきたいご無理が溢れていたむりばかおじさん は、各ポジションに足形の立ち位置をおいた時に目の前になる壁に、目が釘付けになるよう張り紙にてご無理を申し上げました。
エレベータの扉が開いた瞬間、目に飛び込むのはフル防護のスタッフとこの掲示。
おかげさまで無言でスムーズにモギリをすませていただき、安全に客席へ。
ちなみに4階に到着される5名様が次のエレベータが到着する2分後までの間に全員モギリを済ませてご入場できれば、次のエレベータ到着時にロビーが5名以上のお客様で密の状態になることはありません。
スマホの電子チケット画面を準備しておく、という1階でのご無理No.18がここで効いてきます。
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