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問いで「あなたの感想」を超えてゆけ!【群れ研究所だより】


この記事では、群れ研究所より新しい群れ課題図書についてお知らせします。


問いが健康のための重要ツールである理由とは?

第7号課題図書は、『問いのデザイン』です。


こちらの本を一言でいうなら、問いを立てるためのハウツー本といえると思います。スラムでは、問いは健康のための重要なツールとされていますが、なぜでしょうか。



固定化された認識・関係性は不健康のもと?

研究員のなかそねさんはこう記しました。

私たちは生きていく中でどんどん「認識」や「関係性」が固定化していきます。偏ったものの見方をして、新しい発想ができなくなる、新しいものが受け入れられなくなる、どんどん保守的になります。そのせいでいろいろな問題が発生していると考えられます。
どうすれば固定化した認識や関係性を崩すことができるかというと、「問い」なのです。



ここで認識が固定されることで、どのような影響があるか考えてみたいです。

最近あった身近な出来事をあげてみます。

case1 「殺し屋みてえなババアと私」


私には休日の朝に、家の近くのコンビニでコーヒーを買って、光を浴びながら飲むという習慣があります。このまえに、手頃なセメントに腰を下ろしてぼんやりしていたら、いきなり知らないおばあさんに話かけられました。

「若いねえ」

こんな風に話しかけられると思っていませんでしたので、頭の中は?でいっぱいです。なぜ、ばあさんは私に話しかけたのでしょうか?私は特段、自分の外見に若い部分があるのか思い当たりませんでした。

そういうわけで、ばあさんはにこにこしているとはいえ、「地べたに座りやがって、いい歳してみっともない!」「たむろしおって!」という遠回しな牽制をしたくて話しかけてきたと思ったのです。怒られちゃったや…こリャいけない。そう思っているかたわら、ばあさんはこちらに向かって歩き出しました。

ううう!やばい!逃げられん!なんや!なんや!というときに、私の口からは問いがにゅうっと出てきました。

「それっていいことなんですか?」

まるで、脳内にアンミカさんとひろゆきさんのフュージョンが住んでいるかのようです。ポジティブな「それってあなたの感想ですよね…?」が出てきました。

ばあさんは、私の問いの意味がわからなかったのか一瞬の間がありましたが、変わらずしわくちゃフェイスで、にこにこしながら、「いいことだあ。わたしみてえなババアには…うんたらかんたら」と話をし始めました。

何を言っているのかよくわからなかったのですが、いいことだったようなので安心しました。

ババア「ババアはなあ…うんたらうんたら」
私「またまた、そんなことを😊」

相手が牽制オバさんじゃないのがわかったので、和やかに会話することができました。


この出来事を「問い」を意識して振り返ると、固定化された認識である「知らない年配にいきなり話しかけられたら、それは小言」という思い込みが揺さぶられた経験だったと思います。


また、言い換えると問いによって、相手と自分の関係に安心が築かれた出来事でもありました。




どう受け取っていいかわからないときは、相手に聞いてみればいいんだ!というのがわかりました。


結局のところ、皮肉ととるか、褒めととるか、最後までどう受け取るかは私の自由なので、まあ、褒めるばあさんと喜ぶ中年なら、それはそれでハッピーな景色だなあと受け取りました。

ここで、「それっていいことなんですか?」と問わずに、キョトンとしただけだったら、消化不良のまま、モヤモヤしていたかもしれません。


私は能天気に生きてるので、ファシリテーションやワークショップなど、ビジネスのことや能動的読書や哲学などアカデミックなことはわかりません。


けれども、問いは、人と心地よい関係性を築けるようになる、そういった希望を孕んでいることを直感しています。ただの勘です。


つまるところ、問いは、不快という現象の理解を助け、どのように対処できるかを明確にするはたらきをもつ。よって、不快を避けることができるのではないか。

そのため、健康のためのツールとして重要なのだと考えます。




uniqueであるとは問いのバリエーションが豊富であるということ?


さらに、問いの重要性だけではなく、問いを立てるための方法として5つの思考法が本書に記されているようです。

問題の本質をとらえるためには5つの思考法を駆使することが有効

らるさん
p.65


この5つの思考法は、内容そのものは「ふんふん、だよね〜」という感じなのですが、実際に「ひとつの現象を5つの思考法で切り取る」をやってみるとなかなか浮かばなかったりします。

「ああ、自分はこの5つでいうならこういう思考をしがちの人間なのかもしれない」と考えるのも楽しいです。





聞き上手とは、問い上手なのかもしれません


群れ研究所の課題図書はなんとなくで選書しているようですが、第7号にあたる『問いのデザイン』はマイクとみさわが推しました。

この本を課題図書に推したきっかけにあたる出来事として、らる研究員のラジオMCがあるようです。


群れ研究所では、新・群れラジオと称して毎週火曜日19:30より、音声交流をしております。

新・群れラジオ#10では、らる研究員は「スピーカーによるの本の感想」に問いを立てながら、予め規定されていた問いの条項に応えるように情報を引き出しているように見えましたそれもたのしそうに。

このラジオを聞いて、次の課題図書は『問いのデザイン』だと直感しました。


人の話を聞けるなんてすごいなあとおもったのです。私は誰の話でも聞けるわけではないし、たのしめない。。。それじゃあ人の話を聞くために必要なものってなんだろう?という直感から、本書を課題図書に推しました。



生きやすいとは、嫌いなヤツをつくらないこと


先日の木曜の読書会スペシャルでは、プロ奢さんが『遠くへ行きたければ、みんなで行け』をある意味で、スケベな本と言っていましたよね。

ここで、指摘される前にぶっちゃけてしまうと、正直、聞き上手になってモテたい欲があることは否めません。でも、それ以上に毎日をおもしろくしたいし、なにより嫌いなヤツをできるだけ作らずにハッピーに生きたいです。


問いによって、嫌いなヤツのロジックを理解できたら嫌いにならなくてすみそうじゃないですか。

「どうしてAさんはここで〜という発言をするのか?」とか、「Bさんが〜したのは、×だからか?」とか、そういうのがわかってくると「〜をさせないように持っていく」ことができると思うんですよね。


嫌なら距離を置け!というのが、最適解なのはわかるんですが、物理的な距離を置くことは容易ではない場合もあります。そういった状況でできる、「距離を置く」とは問いを立てて、どのようにして距離を設定できるかを模索することではないでしょうか。


できるだけ、毎日をご機嫌に、楽しくやっていきたい。そんな風に思います。

そこで、嫁姑問題から新しく赴任してきた上司問題まで、いい感じにやっていきたいみなさん、一緒に読んでみませんか?


はい、というわけで群れ研究所は問いのデザインを読んでいきます!
みんな、群れ研究所に集合だ!

ぜひ、こちらのアカウントもよろしく!


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