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スーパーマーケットの真実に迫る!おしごとインタビュー【ムレトーーク#2】

こんにちは。
今回の議事録担当は所長です。よろしくお願い致します。


ゲストトーク第二回開催!

さて群れ研ゲストトークその名も『ムレトーーク』ですが、早くも二回目が開催されました。
今回のゲストはFさんです!
Fさんはなんと、前回のnoteで詳細なご紹介が叶わなかった新歓ラジオの救世主です(主に私のせいです)。まさかこんなにも早くこのような機会をいただけるとは!ありがたい限りです。

今回はしっかりと掲載許可をいただきましたので、改めてFさんのお仕事についてお話を聞いていこうと思います。

Fさんお仕事インタビュー!これがスーパーマーケットの真実!?

Q.今日はよろしくお願いします。早速ですがFさんはどんなお仕事をされているのでしょうか。
A.スーパーマーケットを経営する会社に勤めています。私の担当は店舗(売り場)の青果コーナーです。青果というのは、野菜や果物のことですね。

Q.個人的にスーパーは毎日のように行くのですごく親近感が湧きます笑 今のお仕事の中で、ズバリ大変なことはなんでしょうか?
A.やはりナマモノなので適切な在庫管理や売り方を考えるのが非常にむずかしいです。

Q.といいますと?
A.まずそもそも、売値が安定しないんです。野菜は天候にかなり影響を受けるので。仕入れの変動は当然販売価格に転嫁されるのですが、かといってただ値段を高くしただけの野菜は全然売れないんですね。

Q.たしかに。消費者としては「この野菜はこれくらいの値段で買いたい」という肌感覚みたいなものがありますね。野菜が高い時期はなかなか買う気になれません・・・。
A.ですよね・・・。販売側としては高く仕入れたものは高く売りたいんですが、もたもたしていても腐ってしまうだけなので、いかに赤字を抑えて売り切るか?が大切になってきます。値引きのタイミングや値引き率は毎回すごく悩みますね。

Q.値引きのタイミングなどは、最適化される仕組みをもっていたりするんでしょうか。
A.正直言ってないです。会社によってはAIを導入して需要予測しているところとかもあるみたいですけど、まだまだ難しいという話も聞きます。AIに予測させるには変数が多すぎるのかもしれません・・・。うちの会社の場合は、結局長年の経験頼りみたいなところがありますね。
ただでさえそんな状況なのに、これに加えてバイヤーがわけのわからない野菜や果物を勝手に仕入れてきたりもするので、たまりません。笑

”季節感”はスーパーによって作られていた!?

Qこうしてお話を聞くとナマモノを取り扱う商売のシビアさがよくわかります。Fさんのお勤め先は複数店舗展開されているようですが、どの店舗も同じような感じなのでしょうか?
A.売れ筋商品に関しては地域によってかなり違いますね。ちょっとおもしろいところで言うと、私が働いているのは広島市の店舗なのですが、ここではバナナがよく売れるんです!広島市民がバナナをよく食べるって知ってました?笑

<参考>

Q.全然知りませんでした!歴史的な背景が影響しているのでしょうか?興味深いですね。他にも地域の特色を表した事例とかありますか?
A.あとは、岡山の店舗では高級フルーツがダントツで売れていると聞きます。岡山は桃などのフルーツが特産品として有名なので、出張や帰省などで訪れた人がお土産として買っていくケースが多いんだそうです。スーパーとしてもこういった需要は見逃せないので、贈答用の桐箱にいれて単価アップを図っているとかいないとか。

Q.たしかに、どうせ買って帰るならいい感じのやつ!と思って高いものを選んでしまうかもしれないです・・・。
A.ですよね笑 それから身近なところでいくと、ビジネス街といわゆるベッドタウン的な地域とではお客さんの波動も売れる商品も違ったりしますね。ビジネス街は休日になるとそもそもお客さんが少ないです。田舎の方では、野菜が全然売れなかったりします。なにせ、みなさん畑で野菜をつくっていますから笑

Q.なんだか地理学の話を聞いてる気分になってきました。
A.たしかに地域による特色をダイレクトに感じられる仕事であると思いますね。視聴者さんからのコメントで「お正月は高いものばかり売っている」というものがありますが、季節によっても商品の特性が変わります。

Q.お正月、なぜかいつもより高いかまぼことか売ってますね!笑
A.みんなが必要なもの(需要のある商品)はそうなります笑 季節ものなんかは、競合他社が売りに出すタイミングも気にしています。実は、お互い覆面調査をして様子を見てるんです。

Q.遅れるわけにいかないと。
A.それもありますし、できれば先手を打っていきたいですよね。

Q.最近は焼き芋が店頭に置いてあったりして、もう!?という気持ちになりますが、そういうところから秋の始まりを感じたりもします。
A.ああいうのもお店側としては意識して仕掛けてるんです。焼き芋でいうと店頭に置くこというのもポイントで、匂いで集客を図っています。実際、匂いが強くなる焼き上がり直前の時間帯になると売れ行きがよくなったりするんですよ。

Q.なんだか人間がすごく単純な生き物のように思えてきました・・・私が感じている季節感もスーパーにデザインされたものなのではないか・・・。
A.そうかもしれません笑

衝撃!万引きGメンは実在した!

Q.ところで店舗で働くということは在庫管理だけでなく、接客も結構すると思うのですがそのあたりで大変なことはありますか?
A.ありますねぇ、たくさん笑 

Q.おしゃべりなおばちゃんとか?笑
A,そういった方はよくいらっしゃいますが、お客さんとのコミュニケーションも大切な仕事なのであまり気にしていないですね。

Q.そうなると、態度が悪い人やクレーマーの対応でしょうか?
A.うーん、態度と言いますか・・・その・・手癖が、と言いますか

Q.あ・・・(察し) なるほど。本当にそういう方がいるんですね。
A.いるんですよ!!当然ですが、持ってかれちゃったらそのまま損失になるので大変ですね。

Q.どのように対策するんでしょうか?
A.もうそれはお声がけするしかないです。お持ち帰り(婉曲表現)は現行犯で捕まえるしかないので、見つけたらその場でお声がけします。実は、そういった方にお声がけするために、お店にはGメンが潜んでたりもするんですよ!

Q.Gメンって実在するんですか!?
A.しますします。笑 それから、店員自身も結構気づいてますよ。やる人っていうのは、目線が違うんです。当たり前ですけどふつうのお客さんは買い物に来てるので商品を見てるんですが、お持ち帰りをされる方は周りの人を観察してるので、意外とわかります。

Q.な、なるほど・・・!じゃあ、店員さんは「Gメンvsお持ち帰りをされる方」を特等席で見ているわけですね。笑 どんな気持ちなんでしょうか?
A.それはもう、ドキドキです。笑

Fさんお悩みインタビュー

Q.まだまだスーパーの裏話を聞いていたいところですが、そろそろお時間となりそうなので、最後にFさんご自身について伺えればと思います。仕事に関する悩みがあるとお聞きしましたが、どういった悩みなのでしょうか。
A.今後のキャリアについて悩んでいます。私は今この会社に入社して三年目に入ったところなのですが、仕事内容に飽きがきていて。かといって出世を目指す気にもなれず。このままこの仕事を続けていくべきなのかと考えています。

Q.飽き、ですか。
A.これまでの人生もそうだったんですが、私の性格上、なにか新しいことを始めると全力でガーッとやって、あるところまで行くと一気に冷めてしまうんです。青果の仕事も、最初のニ年は不正労働をしてまで全力でやっていました。そのおかげで一通り仕事ができるようにはなったのですが、一方でやり尽くした感がでてきてしまったという感じですね。

Q.不正労働!?
A.はい。それこそ令和の時代では怒られてしまうような働き方を勝手にやっていました。タイムカードを切って帰ったと見せかけまた店に戻ってくる、みたいな。そんな働き方をずっとしていたので、最終的にそのことを会社に密告されて怒られてしまいましたけど。

Q.勝手に働いて会社に怒られてしまう!?その原動力はどこからきていたのでしょうか?青果の仕事が好きだった・・・?
A.いえ、特別この業界が好きで入社したというわけではありません。自分としてはゲームをクリアするような感じで夢中になっていただけです。なので単純に楽しかったんですね。

Q.コメントからは廃人プレイヤーという声もあがっています。笑
A.廃人プレイヤーですね。笑 幸い、会社からのお叱りも初犯ということで注意程度で済んだので、これからはルールを守っていこうと思います。笑

Q.飽きがきているということですが、出世を目指せばステージに合わせてやるべきことが変わりますし、またやる気が燃え上がってくるのでは?と思えます。
A.そうかもしれません。ただ、それも大体どういったことを求められてくるのかが想像ついているので、できるのかな(やりたいのかな)という気持ちがあります。どちらの道へ進んでも・・・というジレンマですね。

Q.燃え尽きてしまった感じですね。
そうですね。あとは、それ以前の問題として、経験上この飽きの感覚は一過性のものだったりもするので、気持ちのコントロールをどうするかという話のようにも思えています。これまでは飽きたらそれきりで辞めてしまっていたんですけど、さすがに仕事となるとそうも言ってられないだろうという気もするので。

Q.転職をするという選択肢についてはいかがですか?自分の身体特性にあった仕事を選択するというのも一つの手段なのではないかと思いました。例えばコンサルタントのように、課題単位で完結する仕事などについては興味はないのでしょうか。
A.コンサルタントの仕事に就くことは以前にも提案されたことがあります。自分のこれまでの経歴ではなれないと思って選択肢から外していましたが、ひとつの可能性としてはアリかもしれません。何事もくらがりチャレンジのつもりでいたら視野が拡がるもしれませんね。

Q.また進展がありましたらぜひお話を聞かせていただけるとうれしいです。本日はありがとうございました。
A.ありがとうございました!


いかがだったでしょうか?

私達が普段よく利用するスーパーの裏側ではいろいろなドラマが繰り広げられていたのですね。また、Fさんのお悩みはサラリーマンとしてとてもよくわかる気がします。せっかくなら人生をより豊かにする選択をしたいものです!みなさんならキャリアを描く時、どんなことを軸にするでしょうか?よかったらコメント欄で聞かせてくださいね。

改めましてFさん。この度は貴重な機会をいただき本当にありがとうございました!

次回もお楽しみに!

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