20110620 106回目の和声改め作曲のレッスン
本日は、先週師匠にお借りした対位法の課題を解いたものと、自作曲。
対位法は、簡単な全音符によるものだが早速間違いだらけ(笑)。
不注意と理解力不足。いつものこと。←って、開き直るなバカたれ。
来週はカノンのテキストも下さるらしい。楽しみ。
自作曲。いきなりだが、今回みて頂いたのはこういう代物。
「今迄の中で一番まとまってていいんじゃない?」
と言って頂いたのは嬉しかった。
が、
「和声の進行がバロック的やのに、メロディがところどころポップスっぽいな。え~と・・・秋葉原とかで見かける女の子・・・バロックやなくて、え~・・・」
とおっしゃるので、もしやと思い、
「ゴスロリですか?」
というと、
「そう、ゴシック・ロリータね。あれが思い浮かんだ。」
予想だにしなかった反応に少々驚いたのも束の間、
「初音ミクとか、ああいうボーカロイドで歌わせてみたりしても面白いんと違う?」
おぉぉぉぉ~・・・・師匠の口から『初音ミク』という名を聞くとは思ってもみなかった(笑)
どうやら、クラシックっぽい和声にポップスっぽいメロディーが乗っているのが、そういう印象を与えているようだった。
特に、BからAへ戻る際のシンコペーションが「こういうの、バロックではまず無いからね」とのこと。
しかし自分としては、ベートーヴェンをリスペクトの元(?)、バロックもゴスロリも全く意識せずポップス調になってはいかんと思いつつ作ったので、結局まだ中途半端ということのようだ。
「こういうものが作りたいんだ!」
という強い意志のもとで遂行しないと、こういうよく判らんものに仕上がるのは必至。
それが良い結果を生むことも、そりゃあるんだけど、今の段階ではあまり宜しく無い。
ポップス作るんなら、別に師匠につく意味はないわな。
また師匠から仕事に関してアドバイス。
「(デモ曲)2~3曲をあちこちに何回もバラまくより、自分で完璧だと思える曲を10曲単位でキチンとしたパッケージにして、ここぞというところに送ったほうが良いよ。」
「今日の曲もそうやけど、こういうのをとにかくいっぱい作っておいて、打ち込みやアレンジが大変だったら誰かと組めばいい。」
「最近NHKの番組も有りもの(著作権フリーCD)使うことが多いけど、DVDなんかの売り物を作るとかじゃなければ作曲家に音楽頼んだりしないからね。」
いずれにせよ、自分が作曲家としての立ち位置に立ち、そしてある程度の収入を得るのは至難の業なのは身にしみる。
師匠はこうもおっしゃった。
「そりゃ基本的なことがひととおりなんでも出来るのは必要なことだけど、(ロックでもポップスでも演歌でも)何でもやります!っていうのは逆に仕事が来ないよ。」
やはり、「自分にはこれしか無いからこれを極めます」という姿勢は、間違ってないし大切なことなのだろう。
やっぱり自分は、師匠のような作曲家になりたいんだと、つくづく思う。
追記:
大事なことを書き忘れておった。
対位法にて。
「長短3・6完全5・8(ちょうたんさぶろくかんぜんごっぱ)」
これは、許される2音間の音程。これ以外はダメということ。
この語呂合わせというか言い回しは、師匠の師匠のそのまた師匠からずっと受け継がれてるのかも知れない。
あと「自分が判り易いように、最初のうちは音程の数字を書き込んでおいてね」とも。
むかしむか~し、音楽の学校行ってた時に、選択授業で対位法を取った。
徐々に演奏よりも作曲のほうに興味が向いていたので、何の躊躇も無く選択した。
そこでほんのさわりだけ対位法の心得を教わったが、それをちょっとだけ思い出した。すっかり忘れていたけれど。
そこで、作曲家某氏が対位法の非常勤講師として教えてくれていた。
この方、当時自分が憧れていたピアノ科の講師T女史と結構仲が良かったようで、二人が臨時講義なんか開いた際には部外者なのに潜り込んだりしていた。
そのT先生も、数年前にお辞めになったとか。
時は流れたもんだ。