見出し画像

20100510 84回目の和声のレッスン~非和声音有りのソプラノ課題と3拍子について

非和声音のソプラノ課題10問、ところどころ変なミスが。
言われなきゃ(これも勘の良い人ならば判ることではあるが)判らない部分と、今さらな間違いと。
4問ほどやり直し。

持って行った曲は今日も1曲。また3拍子。
ひと通り弾いた師匠、
なんでこんな曲なの?何が言いたいのか分からんよ。
と言いつつ、色んな曲を弾いて下さる師匠。やっぱジュークボックスみたいだ(笑)
速いのとかゆったりしたのとか、旋法使って民族音楽風にするとか・・・これっていうものが無いといかん。
ほへ・・・・やっぱ漠然と作ってちゃいかんな。
テーマや想定が無いなら無理やり作る。詐欺の立証も、証拠が無いなら無理やり作ったりするんだし。

3拍子が好きなのでしばらく3拍子の曲ばかり作ろうかと思っています、と言うと、それならば3拍子の曲を色々研究しなさいと。

実は3拍子の音楽(=16~18世紀の舞踏曲)の勉強はボチボチしているのだが、まだ頭の中で色んな名称や国や特徴が混在している状態。自分の曲に反映させるには及ばない段階だ。
何故かとっさに『パッサカリア』という名称が出て来て口に出したが、「え、なんでパッサカリア?」と言いつつ、師匠はテーブルの上の『音楽の形式(クセジュ文庫)』という本を開いた。
「この本、うちにもあります♪」なんてのは言えないな。この状況じゃ。

「・・・あ~、必ずしも3拍子って訳じゃないけど、いちおう3拍子やね。これはポリフォニーの音楽。ウェーベルンもこの形式で作ったね。
「ウェーベルンってシェーンベルクの弟子だった人ですよね。」
「そう」
色んなことに興味を持って意欲を出すと、必ず師匠は応えて下さる。

「せんせ~、ウェーベルンって「ピ~ギャ~」みたいな曲ばかり作ってると思ったんですけど違うんですね。ところで作曲コンクールってみんなそういう「ピ~ギャ~」みたいな曲ばかりですけど、「フツー」の曲ってダメなんすか~?」
などというアホの極みな質問は、とても出来ない。
多分まともには答えて下さらない。
アホな質問は適当にはぐらかす、というのも、賢者の知恵である。

帰り際、
和声はもう仕上げの段階やから、丁寧にやってよ。全然出来てない訳ではないんやし。
と。

エクリチュールだけで3年余り掛かっているが、本来ならばそういうのは2年くらいで仕上げて残り2年で分析やら作曲技法やらをやるのが理想。
いずれにしても、やはり4年が限度だな。
ウェーベルンもシェーンベルクの元で勉強したのは4年。まあ楽典レベルのこともおぼつかなかった自分と比較するのも無意味だが、ダラダラやっても自分の為にならんし先生も迷惑だろう。

「和声の勉強はもうこんなもんでいいから(これがあなたの限界でしょう)、とにかくいっぱい分析していっぱい曲作りなさい!!数こなすことが後に繋がる。財産になる。それがあなたに一番合ってると思うよ。
と仰っているのだな、と思った。