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統計検定2級(CBT試験)を受けてきた話

むらやまです。大阪でプログラムを書いたり、プログラミングの講義をしたりしています。

気がつけばもう3月の後半ですね。あたたかくなってきたので統計検定2級(CBT試験)を受験してきました。

CBT試験というのはパソコンの前で受験できるタイプの試験のことで、指定の試験会場まで移動する必要はありますが会場のスケジュールに合わせて受験日を選択できるようになっています。

統計検定2級

今回受験してきたのは統計検定2級です。2級ということは、わかりやすく言うと3級よりは難しく、そして1級よりはかんたんな、そんな難易度になっています。ちゃんと言うと、統計の醍醐味である回帰分析や仮説検定などの推測統計を学べる内容になっています。

私の場合はPythonなどのプログラミングで機械学習について調べることも多いので、基礎知識の習得のために試験を受験してきました。

統計の思い出

私と統計との付き合いは古く、出会いは大学での講義の一コマでした。当時はさっぱりわからない(=興味ない)状況で、単位をもらうためだけに勉強していたのを覚えています。そんな私が統計に興味を持ち始めたのは5,6年くらい前でしょうか、ディープ・ラーニングが流行り始めたことがきっかけです。

ディープ・ラーニングが話題になっていた当時(201x年頃)の私は、「統計=ベル型のグラフ(正規分布のこと)」くらいのイメージしかありませんでした。合計や平均の計算くらいはともかく、分散や標準偏差のような知識もぼんやりしていて、ちゃんと勉強しておかないとヤバいな、と思うようになったのを覚えています。

それから少しずつ参考書を読んだりプログラムを書いてみたり、自分なりに勉強はしていたのですが、自分の中でのディープ・ラーニングブームが落ち着いていくとともに、統計の学習意欲も落ちていくことになりました。

それで2021年の3月(現在)になりました。4月以降の働き方も変わることもあり、今後の自分の仕事を整理していると、データ分析(統計)のノウハウは継続して磨いていきたいな、と思い直すようになりました。

そんなかんじで3月は統計について学び直すことに決めました。

統計を学び直す

「統計を学び直す」とは言っても、急にやる気がでるものではありません。何かやる気を高める方法はないものかと、いくつか試行錯誤してみました。具体的には次の3つです。

・専門家に習う
・Youtubeで学ぶ
・資格をとる

専門家に習う

これまでにディープ・ラーニングや機械学習のようなプログラミングを通じて「統計っぽいもの」はわかっているつもりでしたが、独学ゆえの限界のようなものを感じていました。独学の限界てのは簡単にいえば「間違えていても自分で気づかない」ということで「自分のやり方は正しいのだろうか」と常に頭の中に疑問が残るようになります。

とはいえ、自分のまわりに統計のスペシャリストもいないので、どうしたものかと考えていたのですが、そうだ、最近はネットがあるじゃないか、と当たり前のことに気づき、いつもお世話になっているストリートアカデミーさんで統計講座を受講してみました。

「ゴリラと学ぶ統計・データ分析・確率思考!」という講座です。

ゴリラと学ぶ統計。。ちょっと平凡な私にはハードルが高いかな、と思いましたが、勇気を出して参加してみると講義はゴリラ語ではなく日本語でのやりとりで、先生の雰囲気も良くてとても勉強になりました。講座内容も自分の学んできたこととリンクしていて、これまで実践してきたことも間違えてはいなかったのだと確認することができました。

講座を終えてからも先生のコミュニティに参加させて頂いています。先生とのディスカッションを通じて、今の自分の課題を整理することができました。これからも定期的にフィードバックをもらえるようにアウトプットしていこうと考えています。

Youtubeで学ぶ

ストリートアカデミーを通じて素晴らしい先生と出会うことができて学習意欲も高まっていきます。理想を言えば、毎日、先生の講座に参加できると良いのですが、先生のスケジュールも学習にかかる費用も現実的ではありません。

参考書を開いて独学、というのも悪くないですが、同じような勉強の繰り返しになるのでちょっとやる気が出ません。それで寝る前になんとなく観ていた Youtubeで「統計」と検索してみると衝撃を受けます。そこには統計を学べる動画コンテンツがたくさんあるのです。

知らなかった。Youtubeめちゃ学べるじゃん。

たとえば衝撃を受けたのは「統計チャンネル」さん。

なんと全50回の講座です。全部観ました。たぶん初心者の方にとっては、書籍で統計を学ぶより動画の方が100倍(個人差があります)わかりやすいです。大学の時にYoutubeがあれば私の人生も違っていたかも、しれません。

私の場合は、既にある程度参考書を読んだ後に動画を観たので、統計の全体像を掴むとともに、計算の流れの詳細を理解するのに役に立ちました。特に、ラスパイレス指数とかジニ係数とかコレログラムとか、本で読むと退屈で難しく感じますが、動画での解説だと直感的に理解できます。とても素晴らしい講座だと思います。

あとは「予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」」チャンネル。こちらは有名っぽいですね。

ん、、ちょっとノリが自分には合わないかな、、と思って2,3本観てみると先生のキャラクターにやられます。すごくいい。先生が明るいと勉強が苦じゃなくなるのが良いですね。統計以外の分野にも興味が湧いてきます。教え方って大事。

そんなわけでスマホで寝ながらYoutube観てるだけで統計の基礎知識が身につきます。

資格をとる

先生にも教わった。Youtubeも観た。そこで終わるのはもったいないので、今回は資格をとるところまでチャレンジしてみました。冒頭にも書いていたとおり統計検定2級のチャレンジです。

資格をとるコツは、勉強する前にまず申し込むことだと思っています。受験日を決めてから勉強していくとモチベーションを維持しやすいです。統計検定のCBT試験(パソコンで受ける試験)は、以下のサイトから受験できるようになっています。

ここまで読んでくれた方ならノリで申し込んでみるのも面白いと思います。

試験を申し込んだら次は問題集をGETします。統計検定の公式問題集をAmazonで購入します。

こちらはCBT試験とは異なる紙媒体の試験の過去問ですが、資格の勉強のお供には必要です。

問題集だけでは解説を読んでも困ることが多いです。そんなときはインターネットで統計の読み物として有名な統計WEBさんの力を借ります。

「統計WEB-統計学の時間」はほどよいボリュームで情報が整理されているので読みやすいです。1つの記事が数分で読めるので、仕事の合間に眺めたり、移動時間にスマホで読んだり、スキマ時間で勉強できるので重宝します。

あと統計検定の過去問を解説している記事もあるので、そちらも問題集を解く際の参考にしていました。問題集の解説よりも、統計WEBさんの説明の方が直感的なものが多かったです。

ここまでの学習でセンスの良い人は試験に合格できるボーダーラインまでいけると思いますが、やっぱり私のような古いタイプの人間は本を読んで勉強するのも性に合っていました。統計の入門として一番よかった本はこれです。

とにかく優しい。3回くらい読みました。最初の1冊にオススメです。ただ惜しいのは回帰分析など、統計検定2級の範囲は網羅できていないのでこの本ともう一冊、教科書的な本があると良いと思います。それでオススメな本はこちら↓です。

こちらも著者のソウル(魂)を感じます。見た目に反して熱い本です。オススメです。

まとめ

そんなわけで3月の1ヶ月弱の間、仕事の合間に、こっそり統計の学び直しにチャレンジしていました。それで気になる試験結果の方はというと、ここまでひっぱりましたが、なんとかどうにかギリギリ合格できました。面白くなくてすみません。ありがとうございます。

私の読解力が低いせいか、試験時間が全然足りなくて、これは落ちたかも、、と正直、焦りました。マスクして受験したせいか、なんとなく心拍数も上がったように感じます。ドキドキしました。

そんなわけでこれからも引き続き、統計や機械学習の分野についての学習を継続していこうと思います。あとオンラインで勉強会とかしたいです。よかったら誰か一緒に勉強してくれると嬉しいです。

ではまたー。


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