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『Patrick Vegee』レビュー・感想。全部嫌になったなんて簡単に言うなよ

2020年9月30日(水)、僕が敬愛するUNISON SQUARE GARDEN(以下、ユニゾン)の8枚目となるフルアルバム『Patrick Vegee(パトリック ベジー)』が発売されました。
※Apple Music等のサブスクリプションサービスでも配信されているので、気になった方は検索してみてください。

僕は発売日の前日にタワレコでフラゲしました。
仕事終わりにもう一目散にタワレコまで走って、見つけてすぐ購入。
タワレコに居た時間は多分3分くらい。

購入してから仕事であまり聴く時間が作られず、まだ何周かくらいしか聴けていないのだけど、最初に聴いた初期衝動そのままにレビューしたいと思います。


【アルバムについて】

アルバムの名前はパトリックベジー。タワレコのインタビューを見ると、パトリックさんの野菜、という特に深い意味は無いらしい。ジャケット可愛いよね。

今回のアルバム、一つのアルバムとして物凄く完成度が高く、また全曲通して聴いて貰うことを意識して作られている為か飽きずに聴くことができました。
僕自身、アルバムを購入しても好きな曲だけを聴き続ける、みたいな所があったんだけど(ごめんなさい)、今回のアルバムは通して聴くことが非常に多い。
もう聴かれた人、ユニゾンファンの人はご存知かと思うが
・3曲目から4曲目
・6曲目から10曲目
まで曲の終わりの歌詞が次の曲のタイトルを連想させるものになっており、別々の曲が繋がって感じられるようになっている。
また、それも無理やりのような感じがせず上手く纏まってスムーズに聴くことができた。

そういった仕掛けもあって、アルバム全体を楽しんで聴いてもらえるような仕組みづくりがあり、まんまと僕もその仕掛けにハマりました。
新しい楽しみ方を教えてくれてありがとう。

アルバムの雰囲気としは、コピーにもあった"なんかグチャっとしてんだよな。"という通り、ポップやロックやバラード、ファンクな曲調とバラエティ豊かな曲が並ぶ。お菓子のバラエティパックのような感じだ。
初めて聴いた時は6枚目の『Dr. Izzy』に似たアルバムだなあと感じた。
ただただ今ユニゾンが考える"格好いい音楽"が詰まったアルバムとなっている。

【曲】

全曲をレビュー、感想を書いていくけど1曲ずつ個人的なおすすめ度を合わせて記載します。
あくまでも個人的なおすすめなので、そこはご愛嬌を。
また、ユニゾンの過去曲を引き合いに出して、"似ている"と出すことがありますが、そういった発言が苦手な方はご注意ください。

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1.Hatch I need

■個人的おすすめ度 : ★★★★☆ (4/5)

恒例となったアルバムの枚数を表すHatch(8)が曲名に入った1曲。
ただ少し今までと違うなと感じたのは、「アイニードハチアイニード…」としっかり聴き取れて「8枚目」と聴こえることは無かった。今までは読み方はそれぞれあれど、「●枚目」と聴こえていたから少し驚き。まあ、聴こえないからなんなんだ、というところではあるよね。
(※8枚目に聴こえなかった理由が後ほど判明)

曲の雰囲気については、前作7枚目アルバム『MODE MOOD MODE』1曲目の「Own Civilization (nano-mile met)」の格好良さの雰囲気もありながら、よりダンスナンバーやポップな所が強まった印象。
「アイニードハチアイニード…」が繰り返されることでそういったダンスナンバー感が強くなっているのかな。聴いてて自然と体が動く曲。サビがノリノリで超楽しい。

最初聴いたときは、歌詞の意味などはさっぱり。
後から「Hatch」の意味を調べてみると、名詞の場合は「孵化」という意味があるらしい。また、別の意味がいくつかあるらしいがその中でも「(部屋同士を結ぶ)小さな出入り口」という言葉があって、僕はその意味合いが一番しっくりきた。
コロナ禍の状況で、外に出ることも憚れる現状の中、「ユニゾンとファンを繋ぐための出入り口」という位置づけなのかなと感じた。
そう考えると「お楽しみのとこ邪魔が入る 無作為に賽を振りやがった」という歌詞はコロナに対して言っているのかなー?なんて。
まあ、全然違うかもしれないけどね。

ちなみに僕が気に入っている歌詞は「骨を折るのも骨が折れる」です。
いや、そりゃそうだけど!ってツッコミたくなりました。
こういう遊び心のある歌詞大好きです。良い1曲目でした。


2.マーメイドスキャンダラス

■個人的おすすめ度 : ★★★☆☆ (3/5)

ユニゾンお得意の早いテンポでキャッチーさが溢れている1曲。
他の方のnoteを見て気付かされたけど、一番最初「マーメイドの…」という歌詞から始まる。前曲の『Hatch I need』が「I need Hatch」で終了することから、「Hatch(8)」「マーメイドの…(枚目)」と繋がってることが分かった!今回は違うんだな〜なんて感じていたら、おっかなびっくり。気づかせてくれた方、本当にありがとう。

最近のアルバムでもそうだけど、2曲目で一気に「俺たちの世界だ」っていうことを感じさせてくれる曲が多いなと思う。
これも『MODE MOOD MODE』2曲目の『Zizzy Trickster』や6枚目アルバム『Dr. Izzy』2曲目の『アトラクションがはじまる (they call it "NO. 6")』の雰囲気があるかなーと感じた。その2曲よりはちょっと攻撃的な所が強いかな。5枚目アルバムの『Catcher In The Spy』2曲目『シューゲイザースピーカー』感もある。要は最近のTHE2曲目ってことですね。

「運命なら過去に置いて来たから今になって大事そうに語らないで」の部分の歌詞がとても好き。良いことや悪いことがあると都合よく「運命」って言葉使っちゃうよね。
きっと今起きてることは「運命」や「偶然」じゃなくて今までの積み重ねからなる「必然」なんだろうなあ。
ユニゾンって難解な歌詞の中に「ハッと」させられる歌詞がたまに出てきて際立つよね。

ただ、何回か聴いたけどやっぱり曲自体は全然理解できていなくて。
聴いてて色々考える内に終わってない?この曲。
マーメイドって何を表しているのかな、そのまま人魚のことなのかな。
よく分かってないけど、また時間が経ったら何か気づけるかな。その時まで。


3.スロウカーヴは打てない(that made me crazy)

■個人的おすすめ度 : ★★★★☆ (4/5)

軽快なドラムやギターサウンドから始まる、宙に浮かんでいるような浮遊感のある1曲。
すっごい個人的なんだけど、ユニゾンの作るこういった軽快なサウンドの曲が大好きなんですよね。
『デイライ協奏楽団』や『メカトル時空探検隊』みたいな雰囲気だね。
上記した2曲とも通じるところだけど歌詞の中に「先生」という言葉が入っていて、どれも先生に話しかけている歌詞になっていて、そういった共通項があると繋がりが感じられて楽しい。(もうあと何曲か同じような曲があったかも)
また曲名に英語の副題が入っているのもユニゾンではよくあるよね。

「先生、ペンにも命ありますかって 筆箱はジョーズ?」ってどんな歌詞だよ!って思って調べたらジョーズの筆箱ありました。まじか。
確かに、「物にも命はある」って言葉聞いたりするけどそれに対するカウンターパンチ的なことなのかな?それを子供の質問にするところが憎い。耳に残った歌詞でした。

あと「I must doubt “Pop music” 楽しそうなら全部勝手にしてよ」「You may doubt “Rock festival” そこを穿つ隙間を探したい」
ここの歌詞は一気にユニゾンの信念というか、マインドが垣間見えて好き。
ライブでも良く発言する「自由に楽しんで」に通じるよね。

PS.次の曲に繋げる「つまりレイテンシーを埋めています」の言い方がおちゃらけていて大好き。


4.Catch up,latency

■個人的おすすめ度 : ★★★★☆ (4/5)

4曲目にしてシングル曲の登場。
ユニゾンを『センチメンタルピリオド』で好きになった僕は、この曲を初めて聴いたときは「これ、これー!」って思ったことを覚えています。
爽やか、夏、曇り一つ無い快晴っていう言葉が似合う1曲。
3曲目の曲名がスロウカーヴだけど、この曲を表すなら紛うことなきストレート。それも160キロ前半の。
聴いていて癖がなくて耳障りが良いんですよね。
Bメロで少し落とすんだけど、ドラムのハイハットやタムが小気味よく入ってくるので落ちすぎないというか。Aメロの気持ちよさがそのまま残ったままサビに繋がっていくんですよね。

あと、シングルの時と違ってアウトロが長くなってる?
ライブみたいな雰囲気があって良かった。


5.摂食ビジランテ

■個人的おすすめ度 : ★★☆☆☆ (2/5)

ギターのブリッジミュートから始まって斎藤さんの声との2つの音だけでAメロになる少し不気味な雰囲気のある1曲。
『エアリアルエイリアン』や『WINDOW開ける』が近いのかな?でもそれとも少し違うような。Aメロを初めて聴いた時の第一印象は「怖っ」でした。シンプルに。
サビは「めんどくせえよ 忌々しい」と攻撃的な歌詞だけどメロディはキャッチーさもあり楽器隊も相まって「カッコイイ…」ってなってました。掌返し。
「摂食」は食物をとること。「ビジランテ」は自警団の意味らしい。うん、調べても全然分かんないな。
「ちっとも食べられない」「万人が煽る ユートピアに期待なんかしてないから 今日は残します」って歌詞を見ると「同調圧力とか、みんなが好きになっているからお前も好きになれ」的なことに対してのアンチテーゼのように感じ取れるけど、どうなんだろうね。
曲調としてはあまり好みでは無かったけど、アルバムの中でも異彩を放って印象に残った1曲でした。


6.夏影テールライト

■個人的おすすめ度 : ★★★★★ (5/5)

アルバムも中盤に入り、前曲『摂食ビジランテ』と打って変わってキラキラした優しい曲調の中にどこか哀愁が感じられるミディアムテンポのナンバー。どう、切なくない?この曲。

この曲はアルバムが発売される日の少し前にYoutubeにMVがアップされたんだけど、聴いた瞬間「あ、好き」と感じるくらいド好みでした。
TwitterやYoutubeのコメントでもあったけど、『流星のスコール』や『mouth to mouse (sent you)』に似てる!と感じる人が多かったみたい。
うん、分かる分かる、おんなじことを考えてました。
イントロは『流星のスコール』の雰囲気を感じられるギター、ベース、ドラムのサウンドでした。イントロめちゃくちゃ綺麗だよね。
『mouth to mouse (sent you)』らしさを感じたのは、ボーカルのメロディラインであったり、サビが所謂4つ打ち系だったところかな。

最初に「どこか哀愁が感じられる」と書いたけど、この曲は一貫してキメの部分で"リズムを食ってる"ことが大きいなと感じる(シンコペーション)。
サビだと「君が〜目に映す」の「が」の部分でドラムやギター、ベースの音がの音が一斉に鳴るけど、リズムを食わないと「君が〜」の伸ばしているところで音が鳴るんだよね。食わないと安定感がでるので、バラードとかはリズムを食わないことが多いね。
リズムを食うことで、安定感は無くなるけどその分焦燥感というか、今回のようにどこか切なさが出ている気がする。
『mouth to mouse (sent you)』もサビで同じことをしているね。

ただ、この曲の魅力は曲調だけじゃない!歌詞も秀逸。本当に恐れ入ります田淵さん…。
「一つずつ君を知れるなら傷つくのも検討事項」の歌詞が田淵さんの性格が感じられて良い。ラブソングなら君を知れるなら傷ついたって構わない!的なことが出てきそうなものなのに、検討するのねって。
あとは、曲名にも入っていてサビで繰り返される「Miss. テールライト」。
テールライトは車の後ろに付いているテールランプと同義でいいのかな。
個人的には花火や外灯に照らされている大切な人の後ろ姿を見ている状態を歌った曲なのかな、と感じた。

ユニゾンらしさが溢れるラブソングで、ミディアムテンポの曲が大好きな僕としては、アルバム内でもトップクラスに好きな曲でした。
ミディアムテンポのバラード系って名曲多い気がするんですよね。
「クロスハート1号線 (advantage in a long time)」「僕らのその先」とか。
早くライブで聴きたい。


7.Phantom Joke

■個人的おすすめ度 : ★★★★☆ (4/5)

前曲の優しい雰囲気はどこへやら、変態曲と言われるシングル曲『Phantom Joke』がここで登場。
この曲、尖りに尖りまくっています。多分どこの包丁よりも鋭利。この曲で刺されたら僕は死にます。
変態曲と言われる所以は、やっぱり速すぎるテンポに加えて、めまぐるしく変わるリズム、まったく休みがない楽器隊の演奏と斎藤さんのボーカルが1曲で表現しているからかな。
Aメロ聴いていて、気づいたらBメロに変わっていて、Bメロだと理解する頃にはもうサビが始まっているという、聴いている人を置いてけぼりにしまくる曲。
Youtubeにこの曲を演奏している人の動画が色々上がっているけど、だいたい「こんな曲できるかい!」ってツッコんでますよね。
コピーバンドやろうとしている人は気をつけて。この曲をやると痛い目を見ることは僕が保証します。

精神面だけじゃなく、演奏技術のスキルアップが感じられる1曲なので、これからまた5年10年経ったらどんな変態曲が作られるのか、楽しみになる1曲でした。


8.世界はファンシー

■個人的おすすめ度 : ★★★★★ (5/5)

約1ヶ月前にYoutubeにMVがアップされた1曲。
一言で表すとふざけた曲です。
最初にMVを見てイントロ聴いた瞬間「また変な曲作ったな」って素直に思いました。
正直、好きな路線じゃないかもな〜なんて第一印象だったんだけど、気づいたら2回、3回、4回…何十回も聴いているんですよね。なんだこの中毒性。
繰り返されるギターリフ、Bメロの「Ah ah ah ah ah ah ah ah ah 」、サビ前の「る る る」、「HAPPY」と癖になるポイントが多すぎる。
ライブで盛り上がるのが簡単に想像できるよね。貴雄さんはバケツを被るのか否か…。
「どうせ一聴じゃ読み解け無いから」って『mix juiceのいうとおり』の歌詞にもある 「一聴」がこの曲でも使われており、ユニゾンの中で大切にしている言葉なんだなと再認識。ふざけた中にも信念があるけど、やっぱり聴いていると楽しいしか浮かばない1曲でした。


9.弥生町ロンリープラネット

■個人的おすすめ度 : ★★★★☆ (4/5)

オンライン配信で行われた"LIVE (in the) HOUSE"にて発表された1曲。
ミディアム寄りなスロウテンポで最初の可愛らしいギターリフで始まりサビでは壮大なラブソングへと変貌する1曲。
この曲では明確に「冬の終わり」、「春が来る」と四季が歌詞に出ていて、冬の夕方、夕日を見ながら河川敷とかを歩いている情景が目に浮かびました。今年の冬の楽しみがまた一つ増えたなあ。

サビに出てくる「本当の気持ちは伝えないことが当たり前なんだと 思っていたから」の歌詞は、『僕らのその先』の「本当の事は言わなくてもいいみたい 内緒 溢れて 世界は輝いてるから」とリンクしているのかな?

そうだとすると、少し考え方が変わっているようで、心境の変化が感じられる歌詞。年齢を重ねることで変化したのか、コロナ禍の今だからこそなのか、はたまた全然リンクしていないのかな。分からないけどどっちの曲も素敵な歌詞。

アルバムの中でも1番好き!という曲では無いんだけど、特定のシチュエーションの時に聴くと1番になりそうな、そんな曲でした。

「そして僕らの春が来る」


10.春が来てぼくら

■個人的おすすめ度 : ★★★★☆ (4/5)

前曲から、そのままの流れで始まるシングル曲。
元々ストリングスを使った壮大な曲だけど、『弥生町ロンリープラネット』からの繋ぎで聴くとより一層壮大さが増す。
別の曲だけど一つの物語になっているように感じられて、今までシングルとして聴いてた時とまた違った感じ方できて、今回のアルバムの中で一番驚いた曲かもしれない。
『Patrick Vegee』を聴くまでは、前作の『MODE MOOD MODE』に入っていたら違和感ないけどこのアルバムに入って浮かないかな?と不安を感じていたけど、本当に上手く馴染んでいるね。
僕は優しい曲調の中に棘がある「分からないっていうなら ざまあみろって舌を出そう」なんて茶目っ気のある歌詞がある所が大好きです。

アルバムの中で10番目ということもあり、節目にもなっているのかな?
本編が一旦終了と感じ取れる1曲になっていました。

11.Simple Simple Anecote

■個人的おすすめ度 : ★★★★★ (5/5)

はい、大本命です。好きです、よろしくお願いします。(?)
『Patrick Vegee』を何周か聴いて、一番心を打たれたのはこの曲。
曲調は全然違うけど、『お人好しカメレオン』『黄昏インザスパイ』のように元気づけられる曲。
「俺らは勝手に先に行くから良かったら付いてきなよ」と言われている気がした。

「そんなことで運命を呼び出すな」、「今だって誰かが泣いてんだ」、「でも泣きたい時に順番待ちもないだろう」
こんな歌詞よく書けるな…。ほんと、言われてみればその通りなんだけど、よくそれが思いつくというか、歌詞になるというか。感服。

一番僕の中で響いたのは「全部嫌になったなんて簡単に言うなよ」「全部が何かってことに気づいてないだけ」「今日はなんとかなるぜモードでいいや」の歌詞。
すごいシンプルなんだけど、この言葉って人によっては中々受け入れられない言葉でもあると思う。
そんな言葉をサビの一番聴こえる部分で使うのは、田淵さんやユニゾンメンバーにも勇気が必要だったんじゃないかな。
でも「なんとかなるぜモード」大事だよね。
恐らく他の人もそうだと思うけど、僕は自分に当てはめて「まだまだ頑張ろう」って思えた。

これからも辛いことがあったらこの曲が聴きたくなるのかな。


12.101回目のプロローグ

■個人的おすすめ度 : ★★★★☆ (4/5)

某有名ドラマのタイトルをパロディした曲名。
『MODE MODE MODE』の『君の瞳に恋してない』時もそうだったけど、アルバムの最後の曲はパロディになっていくのかな。好きだけどね。
「プロローグ」が曲名に入っていたり、「はじまりだよ」という歌詞があるけどアルバムの最後というのも遊び心があって良い。

この曲の魅力もいっぱいあるんだけど、展開が読めない構成になっていて「え?今どうなってる?」ってなってどんどん前のめりになって聴いてしまうような曲になっている。
数回聴いただけでは曲の構成が分からない気がする。
これが「一聴じゃ読み解けない」ってことなんだろうか。ちなみに僕は全然読み解けそうにないです。

あとは「よろしくね はじまりだよ」の後から一気に雰囲気が変わる部分、初めて聴いた時は「うおー!」って声上げるくらい格好良かった。
今までのユニゾンであまりない展開というか、こんなこともするんだなあと思わされた。
「違う曲になった?」と感じた人もいたんじゃないかな。

歌詞の中にある「本当の気持ちを話すのは 4年ぐらいは後にするよ」を聴いたときにユニゾンの初めての武道館ライブで田淵さんが「武道館でライブする時に言おうと思ってたことがあるけど、今日は辞めておく」なんてMCをしていたけど、4年後はユニゾンの20周年。もしかしたらその20周年のお祝いの場であのときの言葉が聞けるんじゃないかなんて考えたり。
4年後にはコロナも落ち着いて皆でお祝いできる空間が作れるといいな。

そんなユニゾンの今までを振り返る1曲感じられました。
うん、良かった。

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【最後に】

以上で、『Patrick Vegee』の全曲レビューと、ちょっとした考察のようなものを書きました。
僕が書いたものは、僕が感じただけのことだから、聴く人一人ひとりによって感じるものは違うと思うから、ユニゾンが好きな皆の意見、アルバムで好きだった曲があればコメントなど頂けると嬉しいです。めっちゃ喜びます。

まだ発売されて1週間も経っていなくて、僕も何周程度かしか聴けていないけど、またこれが1年後とかに改めて振り返る場を作っても面白いかも。
その時はまた全然違った印象だったり好きな曲が変わっていたりするんだろうなあ。

では、また。

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