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電池以下 吉田豪 編 読書感想文

一日で全員のインタビューを読んで
あとがきは数ページなのだが細かい字びっしり書かれていて
読むのに同じくらい時間がかかる。
文字数が多くて得した感がすごい。

片岡鶴太郎

鬼塚の試合に鶴ちゃんがセコンド着いて「オニ!オニ!」って言ってるの
みてなんなんだろうと思っていたがこういうプロセスを読めば納得だし
自分が中学生の頃だったので鬼塚の試合が全然面白くないなと思っていたが
今見れば面白いのかもしれない。

岡本太郎に挨拶行く話の岡本太郎がイメージ通りで面白い。

木村一八

丸坊主の写真がかっこよすぎる。
家の中で女性が強くて自分がケンカする役だったという話が
自分も家は姉が二人で今は親族が女性ばかりの家の会社で
働いてる身としてはそういうのたいへんだろうなと思った。
やっさんの着物のジャケの「横山やすし」また読みたいなと
思って検索したらアマゾンで前に一円プラス配送料で買えたのに
今は4000円になってた。
豪さんが読む小室直樹の章の終盤をまた聞きたい。

安東弘樹

タマフルのゲストで出た回を繰り返し聞いていた人なので間違いない。
一日で1000キロ乗った話がやはり狂ってると思う。
あとがきで出てきた話がちゃんとしすぎててやはり狂ってる。

セイントフォー
10年前のインタビューを読み返したくなる。
やはり人は丸くなるのだろうか。
映画秘宝で内容を読んですごいと思って
30年位ずっと観ようと思っている「ザ・オーディション」
を早く観ないといけない。

中島愛
レコードを買ってプレーヤーがないから歌を想像していたというのが
見た目と相まってすごいいい話だと思った。
令和になって
ダイアモンドダラスペイジという活字をみるとは思わなかった。
デビルズリジェクトのホワイトトラッシュが一分ぐらいしか出て来てないのに背筋が凍るほど怖かった。
中島愛さんもみているのだろうか。

男山根

著書を読んで自己礼賛が凄くてひどい本だなと思ったが
こうしてしゃべり言葉になっていると面白く読める。
あとがきで話してるのがずっと犬がかわいかったという話なのが
笑った。

TAJIRI

中牧の話がすごく良かった。
たしかにただ力が異常に強い人っているよなと思う。
すごい面白いがクリプトキーパーとかアイスマンとか
ジェイソンザテリブルの現在を聞いては~そうなんだとか
中牧とかWINGとかを若い奴が知ってるわけないだろうと思った。
800万円という数字のリアリティが凄かった

ISHIYA
文字にされてる事自体が奇跡的な凄さ。
さすが吉田豪さんと思う。
信じられないような話を文字にして残すのは大事だと思う。
関西ハードコア買おうとしたらプレミアついていた。
こういう事があるとツイッターみると気分が悪くなる事が
多いのでみたくないが
吉田豪さんのはチェックしておかなくてはと思う。

高橋廣行

スタッフ食うアイドルの話は夢があるしかっこいいなと思う。
吉田豪さんの合いの手の通り清水圭の話が想像通りすぎて最高だった。

秋元康

掟さんの写真の変容が前からみていた身としては衝撃を受けるが
ラメって見た目の破壊力が凄いなと思う。
最後に佐久間宜行の件を冗談だからねって言っとかないといけない感じが
こういう立場になればなるほど誤解されるというのをあらわしているのかなと思った。

あとがき

文字の細かさが昔よく雑誌でみたような並びでなつかしい。
石原真理子の件でふぞろいの秘密の出版社を検索して双葉社って

そんな怖いとこなのかと思う。

岡本夏生の部分の凄さは今読んでも全く色あせない。
橋P改め橋Kの親切が余計なお世話になっていて笑う。
後藤祐樹のニコ生のとにかく後藤さんが全然しゃべんないなあと
観ながら思った記憶が蘇った。
コンテニューの忘年会のロフトプラスワンのイベントに行ったのも
読んでいて記憶が蘇った。
ゲームのライターの人達がAV女優の乃亜の話を嬉しそうにしているところに
豪さんと掟さんがなんで呼んでくれないんだという感じで入ってきたが
「だってゲーム興味ないでしょう?」
と壇上から言われててすごい冷たいなと思った記憶があります。

吉田豪さんの連載してたクイズ雑誌って何だっけと思って探したら
いきなり渡辺正行インタビューが出てきてむちゃくちゃ読みたくなり
チェックしておかなかったのを後悔する。
そこまで読んでやっと本の内容を時系列にふりかえるとこまで来るが
何千字あるんだと思う。

自分の金髪赤ジャージが目立つというのを忘れていたという話がやはり
吉田豪さんも変わってるんだなと思う。
新日のジャージ来て生活してたというが
吉田さんが年嵩になって
ほんとに中堅レスラーにみえないこともないのが時の流れを感じる。
IWAのジャージ着てるやつなんかいないだろと思うし
IWAはジャージ作ってたんだなと思う。
ジャージを作る事がプロレス団体の分水嶺なのかと思う。
安東さんのサンプル動画の件がちゃんとしすぎて狂ってる人のいい話で
奥さんへの義理立てで課金しないという話を武尊選手に聞かせてみたい。
セイントフォーの岩男潤子さんのインタビューを読まないと収まらないと思ったら動画だった。
こうしてどんどん時間が削られていく。
男山根のインタビューについて触れているのが二人ともとにかく犬なのが笑う
田尻の戦争とプロレスも読まないといけない

関西ハードコアも読んでみたいが高値になっていたのでまず著者のnoteをフォローした。

稼いでる人というか黒幕みたいな悪そうなイメージの秋元康を
どんな人か分かるようにしているのは吉田豪さんの功績だと思った。
あと秋元康インタビュー前編で「売れたいんです」
と言っていた掟ポルシェさんが今の様子なのは
誰が想像できただろうかと思う。

その間に書かれた名著「男のヤバ過ぎ!バイト列伝」を書かれたのは
もっと知られてほしい。
闇金の人とのやりとりの部分を思い出すだけでも涙が出る。


前半ストロング小林さん後半秋元康のイベントは本当に行って良かったと思う。

前半のゲストのストロング小林さんが最後にすごい元気になってきて
締めようとしてもなかなか話が止まらない事に困る吉田豪さんが
人間くさくてとても良かった。
あんな人間臭い吉田豪さんをみたのはオールナイトのイベントで朝になっても全然締めないJさんを相手にした時以来だった。

売れないと掟ポルシェ編が出ないという事もあるのだろうか。
売れてほしい。

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