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人工知能 vs おじさん頭脳

note初投稿から一週間です。生命科学分野の大学生向けの研究留学のアドバイスを書き留めようと始めたのですけど、思いがけず「スキ」をたくさん頂いて、このプラットフォームのすごさ、記事を読んでくださった皆様に感謝・感激!どうもありがとうございます!

また、世の中にはかくも多様な営みがあるのか、と人間とそれがつながる集団の創造性(そんな薄っぺらな言葉ではない、何て呼べばよいのか)に神秘すら感じました。

シンギュラリティって、データ量と計算量がある閾値を超えるとヒトの思考と波長がシンクロしてくるようなものでしょうか。そして、それをさらに超えると待っているものとは…?なんかイメージできた気がします。
 
私は生物学の研究者なのですけど、世の中にあふれる論文を見て、しばらく前からロジックでアイデアを出すのを諦めました。日々流れてくるデータ、遺伝子リストやパスウェイ解析などの結果、インターネットで目にする様々な文献や情報をどんどん自分の中にスナップショットを撮るように取り込んで、そして時間を見つけて瞑想します。そうやって浮かんできたアイデアを検証するためにデータを見直して、文献を調べます。論文を読んで考えるというよりは、アイデアが先に来て、どうしてそう思ったのか、その裏付けを探して、考えを深めたり修正したりするために調べるイメージ。
 
このアプローチはどんなタイプの問題に有効だろう?もっと経験豊富な研究者、あるいは若い人も「天然知能」の依り代としては、うまくいくのかもしれない。多様な人々が連携して行ったほうがもっとパワフルかも。各自のフワフワした未完成のアイデアを効果的に共有して、実験系に反映できる研究システムのデザインとは?妄想は膨らみます…
 
最近はロボットやコンピューターが基本的な実験作業やデータ解析をやってくれるようになりました。「本業」はきちんと進めつつも、少し余裕の出てきた私にとって、これが自由研究テーマです。


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