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VIDEO VIOLENCE RELEASING提供の映画「フラワーズ02」レビュー「フィル・スティーヴンスは…重度のジョジョオタクで…それ故に重度のジョジョオタクの皐月臨さんがジャケットデザインを担当されたと愚考する…」

映画「フラワーズ」の殺人鬼は殺人場面を全てビデオに記録し,
記録したビデオを繰り返し再生するうちに
チョコラータ医師の如き「人の苦しみを記録する」性癖と
レオーネ・アバッキオの如き「過去を振り返って生きる」性質を併せ持つ
自分の特徴に気付き…重度のジョジョファンであった殺人鬼は
自殺する事によってスタンド能力「ムーディー・ブルース」が
「ムーディー・ブルース・レクイエム」として暴走する筈だと見当を付け
自殺を実行し…果たして殺人鬼の目論見通り
「ムーディー・ブルース・レクイエム」は暴走し…。
時間が過去→現在→未来の順で行儀よく流れなくなり
「同じ過去=同じ殺人場面」を無限に再生(リプレイ)する
時間と空間が歪んだ大迷宮が誕生する。

大迷宮誕生の結果,緑色の髪の毛の些か以上に豊満な女専門の殺人鬼に
惨殺された緑色の髪の毛の些か以上に豊満な女性…。
通称「ミドリちゃん」が甦り大迷宮からの脱出を試みる。

だが大迷宮=「『ムーディー・ブルース・レクイエム』の通力圏内」
を出ればミドリも死ぬ事となる…。

ミドリ「あのな。ワタシはフツーに死にたいんだ」
「無限に死に続けるのを
無限に再生(リプレイ)されんのは真っ平御免なんだ」

ミドリは「死ぬ」という真実に到達する為に行動を開始する…。

フィル・スティーヴンスが
重度のジョジョオタクであるコトは疑い様もなく…。
VVRのヒロシニコフ代表が皐月臨さんにジャケットデザインを依頼したのは皐月さんもまた重度のジョジョオタクであると見込んだからだと愚考する。
尚皐月臨さんによるジャケットデザインは初回版のみの仕様で
後日発売予定の通常版には
皐月臨さんによるジャケットデザインは収録されない。

恐らくではあるが皐月さんは「フラワーズ02」を一目観るなり
フィルが重度のジョジョオタクであると同類の嗅覚故に気付き…。
フィルが「ムーディー・ブルース・レクイエム」を
映像化しようとしてると逸早く気付き…オタク同士の魂が共鳴し…。
死者の最後の行動を無限に再生(リプレイ)する
皐月臨版「ムーディー・ブルース・レクイエム」を
ジャケットデザイン化されたのではないか。

コレがッ皐月臨版「ムーディー・ブルース・レクイエム」だッ!

「本体」は既に自殺しているから「スタンド能力」が
殺人場面の自動再生を無限に繰り返す仕様となっている。

「ムーディー・ブルース・レクイエム」の暴走を止める方法は唯ひとつ。
「本体」である死体にガソリンぶっかけて焼却する事で
フィルがスティーヴン・キングの「シャイニング」の
「火には…あらゆるものを殺す力がある…」
という一節を知っていると愚考する。

ミドリは…大迷宮のあちこちに
ガソリンが入ったポリタンクが置かれていることに気付き…。
コレがダンジョンマスター=「殺人鬼」本体からのヒントだと気付き…。
殺人鬼の遺体を焼却し…スタンド能力が消失し…。
ミドリは「輪の様になった時間と空間」から脱出し…死ぬ自由を得る。

コレで終わっておけばいいものをエンドロール終了後に
フィル・スティーヴンス本人が映画に乱入し辺り構わず銃の乱射を始める。

あたかも…。
フィル「オレの「フラワーズ」が「終わる」には!」
「もっと「何か」が必要なのだ!」
「もっと!!もっと!!」
「もっと「何か」を!!」
と言わんばかりに。
折角終わろうとした話の卓袱台を引っ繰り返してまでッ!

フィル・スティーヴンス…。
オマエ…平野耕太先生の「ヘルシング」も読んでるな…?
道理で殺人鬼の部屋に
ハーケンクロイツのタペストリーが貼ってあると思ったよ…。
コイツ…「少佐」にかぶれやがって…。

フィル・スティーヴンス…オマエって奴は…。
「ジョジョの奇妙な冒険」第5部にハマり…。
チョコラータ医師とレオーネ・アバッキオにハマり…。
ファンでも「難解」と言われる「レクエイム」能力に
「ボクだけには分かってる」
と言わんばかりに中二病丸出しで独自の解釈を付加して映画に反映し…。
スティーヴン・キングの「シャイニング」にハマり…。
「ヘルシング」の少佐にハマり…。
話を終わらせられない庵野秀明監督の影響も受けてるな…?

フィル…日本のオタク文化・漫画文化に脳を汚染され…。
重度のオタクジャンキーになっちまって…。
もう…手の施し様が…ないッ…。

そもそも「ミドリ色の髪の女」なんて
日本のアニメの中にしか出て来ないじゃん…。
「ミドリ色の髪の女」がリアルに出現したら…。
全てのアニメオタクは…。
「コレジャナイッ!」と叫んでいるんだッ!

フィルが卓袱台引っ繰り返しを繰り返した結果…
ミドリを演じる女優の瞳に「本当の殺意」が宿り…
「キミがッ死ぬまでッ焼くのをッ止めないッ」
と言わんばかりに殺人鬼を…

ミドリ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ムダァァァーッ!」
殺人鬼「ヤッダーバァァァーッ!」

…と8頁ブッ通しで焼き続けて…。
今度こそ本当にこの映画は…「フラワーズ」は全編閉じる。

この映画に相応しく…「終わり」がないのが「終わり」なのだ。

「締め」が「チョコラータ&ディアボロの末路」とは…。
フィル…本当に…キミと言う奴は…。

皐月臨さんのジャケットデザインには…。
ミドリの瞳から光が無くなり…。
「オマエを…焼いてやるッ!」
と(監督に対して)殺意の波動を発している模様が…。
実に生き生きと描写されているのである…。

ミドリ「オメーはオレを怒らせた」

バァーン!

そりゃあ…皐月臨さんが…。
この映画のコト…「スキ」だって言うワケだよ…。
だってこの映画…。
まんま「ジョジョの奇妙な冒険」第5部終盤の映画化なんだもん。
ジョジョファンが泣いて感謝して感激するのは 当たり前なんだもん!

フラワーズ01&02のジャケットは構図的に対になっていて
01は地で02は天
01は全員生きてて02は全員縊死(実はミドリも死んでる)
01は肉の迷宮で02は形骸の迷宮
01は陰で02は陽
等々の対比が考えられる。
01の肉の迷宮が腐敗して風化したのが
02の形骸の迷宮で
フィルは02は01の「先」と考えている様だ。

穿った見方をすれば01はスタンド能力で
02はレクイエム能力にも思える。

ひとつハッキリしてるコトは
「生きてくんだったら絶対に01」で
02は「生ける者の赴く場所ではない」と言うコトだ。

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