見出し画像

悩んだら、”わけもなく惹かれる人”の近くに

25歳の頃、初めて東京で暮らすことになる。

「社会人になりたい」と、意気込み、なんでもいいから就職斡旋の会社に行って、ひたすらお辞儀の練習したり、履歴書の書き方を参考書を見ながら例文を真似た。

焦っていた。

今でこそ、「なんだそんなことか」と言えるのだけど、大学卒業して3年目。

新卒だった友達は部下を持ち、なんとなく仕事が板についている(風)時期だった。

自分はまた一から頑張るんだと焦っていたこともあるけど、流されるままに就職した。

結果、4ヶ月しか持たなかった。

「死ね」「頭わりぃんだよ」と。

信じられないことを言う上司に出会った。

今は笑い話に変換できたけど、当時はサラリーマン社会はこういうものだと思わされていたし、自分ができないだけだと思い込んでいたし、石の上にも3年説を信じていた。

生きている意味、自分に価値なんてあるのだろうかと思うこともあった。

でも、その頃、いろんなサードプレイスに支えられて、自分を取り戻していく。

その一つがgreenz.jpで掲載されていた西村佳哲さんのインタビュー記事だった。

特集「STORY OF MY DOTS」。“レイブル期”=「仕事はしていないけれど、将来のために種まきをしていた時期」にある若者を応援していく、レイブル応援プロジェクト大阪一丸との共同企画で連載していた企画。

西村さんは、働き方の本を書いたり、美大で教鞭をとったり、プロダクトデザインをしたり。僕から見て、いいなぁという世界にいる大人だった。

その中で、西村さんが今悩んでいる人に向けた言葉で、グッときたのが、題名の言葉だった。

西村:わけもなく惹かれる人の近くに行って、一秒でも長い時間をその傍らで過ごすといいと思います。 「インタビューさせてください」でも「タダ働きさせてください」でもいいから。たとえその人の仕事が、自分がやりたいと思っているものではなくても。存在に惹かれるものがあるなら。「この世界に、こんなふうに居られるんだな」という、あり方に触れることができるので。で、自分自身はその人とはまた全然別の仕事や活動を通じて、そんな…というか自分なりのあり方、存在の仕方を形にしてゆけたら満足だろうと思うわけです。

この言葉を受けてから、自分はなんか確信を持って、人に会いにいくようになった。西村さんの企画するイベントに行ったり、いろいろな場所に行って、人と仲良くなっていった。

それが今につながっている。

それから7年後。まさか西村さんとトークイベントをすることになるなんて。

画像1

人生とは、分からないことの連続。

わけもわからないけれど惹かれる人の元にいくこと、おすすめです。

最初のうちはあれ?って思っても、だんだん嗅覚がはたらいてくると思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?