女につかはしける 1232 よしさらばのちの世とだにたのめおけつらさにたへぬ身ともこそなれ(『新古今和歌集』巻第十三 恋歌三(注1) 皇太后宮大夫俊成) 返し …
『源氏物語』には795首の和歌(注1)が記載されていますが、そのうち222首が光源氏が詠んだ和歌(注1)とされています。これらの和歌は、後の時代に詠まれた和歌に影響…
紫ちちぶ
2023年9月6日 00:54
女につかはしける1232 よしさらばのちの世とだにたのめおけつらさにたへぬ身ともこそなれ(『新古今和歌集』巻第十三 恋歌三(注1) 皇太后宮大夫俊成) 返し1233 たのめおかむたださばかりを契りにてうき世の中の夢になしてよ(同上 藤原定家朝臣母)[現代語訳]1232(注1) わかりましたよ。それではせめて後の世では一緒になるとだけでも、私に期待を抱かせておいてください。私はあなた
2023年8月31日 13:07
『源氏物語』には795首の和歌(注1)が記載されていますが、そのうち222首が光源氏が詠んだ和歌(注1)とされています。これらの和歌は、後の時代に詠まれた和歌に影響を与え、「本歌取り」の本歌として盛んに用いられるようになりました。 本歌取り(ほんかどり)とは、有名な古歌(注2)の1句もしくは数句を自作に取り入れて作歌を行う技法ですが、『古今和歌集』の和歌にも見られるように、平安時代中頃には既に