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次回NEMURENU61thテーマと天地人

文芸ネムレヌ(nemurenu)は毎回テーマを決めて作品を持ち寄るアンソロジー企画。怪奇趣味の傾向はありますが、ノンジャンル、あらゆる形態で作品を募っております。

(途中で更新が止まっているnemurenuの沿革はこちら)

https://note.com/preview/n18fdb06fa6b5?prev_access_key=1f0de047387704489abd4385b267b935




次回テーマについて



第61回となる次回ネムレヌ(2024年7月末締切)のテーマが先日のテーマ投票で決定されましたよ。さてさて、今回はどんなテーマに決まったのでしょうか?
ちなみに候補として寄せられたテーマは以下です。皆さんは何に決まると思いますか?個人的には「泥舟」とか好き。

泥船
甲子園
夏休みの宿題
わかんないだろうな
珍味魍魎
エンテレケイア

絶望
憔悴
光は水に似る
歩道橋
単孔類
怪談
お盆
砂浜


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また血の惨劇が始まるよ!
さあ、テーマの発表です……!!

さあ、テーマの発表です!のイラストをAIに生成してもらう。文字認識が何か変。aninouncment??


さあテーマの発表です!何故AIはイラストを書く時に集団にしたがるのだろう?


「さあテーマの発表です!」指のあるドラえもん。後ろにいる猫のパースの崩れっぷりが酷い。

さあ、テーマの発表です……!!








と、ここでCMです。

CM


沼津が誇るミニコミ誌「月刊イヌ時代」

沼津の偉大な文化人「まるちゃん」さんの刊行する「月刊イヌ時代」第11号は沼津西浦地区にある青いバス。「the old bus」を題材にした作品集。小説、詩、俳句、コラムと全17作品が集まっております。すごい!

集まった作品がそれぞれ熱気を孕んでいて、只ならぬ様相を呈しています。

御首了一「オルモスト、ブルー」

御首了一先生の作品も掲載して貰えました。あの「イヌ時代」に載りました!嬉しい!「イヌ時代」は沼津市内の書店など・・で販売されております。
詳細はこちらで紹介されています。

S県に来たら「イヌ時代」を買おう!

CM2


来年のNHK朝の連続テレビ小説は小泉八雲の伴侶である小泉セツが主人公。
小泉八雲は来日当初、島根松江市に暮らし、小泉セツと所帯を持ちましたがその後は九州生活を経た後に東京へ転居。東京時代に毎年夏のバカンスを過ごした土地がS県焼津です。焼津市には縁の深い小泉八雲の記念館があり、毎年夏になると小泉八雲顕彰文芸作品コンクールという公募が行われます。

小泉八雲顕彰文芸作品コンクール

小泉八雲顕彰文芸作品コンクールは全国から参加が可能です!

御首了一「首の落ちる音」

御首了一先生の掌編小説「首の落ちる音」が掲載された文芸作品コンクールは焼津市の図書館に配架されております。

(御首了一先生のもうひとつの小泉八雲小説「ヘルン先生と骨、1901年」)1901年夏に焼津で過ごしたヘルン先生御一行のお話です。

と、以上CMでした。

さあ、それではテーマの発表です!


さあテーマの発表です!

ITT's a theme aninouncment!

文芸ネムレヌ第61回のテーマは「怪談」!夏らしいね!と思って掲示板で「テーマは怪談で当確です!」とアナウンスしたら直前で票が動いて「怪談」じゃない!

投票結果は……
2200点 単孔類
2110点 怪談
1800点 歩道橋

なんとテーマは「単孔類」に決定です!!
ええ!単孔類!?


「単孔類」とは、哺乳類の目のひとつを指し、卵生のカモノハシ目のこと。単孔類のカモノハシ目の多くは、タスマニアをはじめ、オーストラリア、ニューギニアに多く生息しており、中にはハリモグラ科とカモノハシ科の2科3属6種がある。代表されるのはカモノハシ、アヒルのように水かきがある足を持ち川に住む動物。穏やかな川や河畔に生息しており、毛皮があるが水をはじく身体になっている。単孔類の特徴のひとつは、尿道口と肛門が分離しておらず、排泄口がひとつであること。その他の特徴として、卵生で卵からかえる赤ちゃんであるが、母親の腹部にある乳腺から出る乳を飲んで育つことが挙げられる。ハリモグラもオーストラリアにいる単孔類のひとつ。からだが刺に覆われているので注意が必要だ。

https://www.homemate-research-zoo.com/useful/glossary/00158/3660801/

ホームメイト用語辞書「動物園用語辞書」

つまり……


カモノハシ

これ……!!
クチバシのある謎の哺乳類、カモノハシ!
こいつら哺乳類なのに卵を産むんですよ!しかも鳥と同じで尿道口と肛門がひとつになっている。もう鳥じゃん!手足あるけど鳥で良いじゃん!でも何故か卵で生まれた子供に授乳するので哺乳類の分類なんですよ。
自然の産んだバグですね。設計図が狂っています。


ウリッセアルドロバンディ「怪物誌」の中のバジリスク。鳥の頭と体、蛇の尾を持つと云う。口から火を吹いたりする。あとバジリスクを見ただけで人間は死ぬ。

カモノハシには毒があるよ!

この毒は主にディフェンシンのようなタンパク質類 (DPL) で構成されており、その中の三種はカモノハシ特有のものである。
このディフェンシンのようなタンパク質はカモノハシの免疫機構により生産されている。イヌなどであれば呼吸や心機能の阻害により死に至ることもあり、ヒトに対しては致死的ではないものの激痛・水腫・ショック症状などの作用を及ぼすことがある。その痛みは大量のモルヒネを投与しても鎮痛できないほどであるという。毒による浮腫(むくみ)は傷の周囲から急速に広がり、四肢まで徐々に広がっていく。事例研究から得られた情報によると、痛みは持続的な痛みに対して高い感受性を持つ感覚過敏症となり、数日から時には数か月も続くことが指摘されている

Wikipedia「カモノハシ」の項

文芸ネムレヌ、次回テーマは「単孔類」です!
単孔類にはカモノハシだけでなくハリモグラもいるよ!
文芸ネムレヌは作品の形式を問わずオールジャンルで参加出来ます!小説、詩、エッセーなどの文芸作品、イラスト、写真、音楽、動画何でもどうぞ!
noteの記事に「ネムキリスペクト」と「単孔類」のハッシュタグを付けて、この記事のコメント欄に参加する旨をお申し出ください!
作品の締切は令和6年7月末日です!
皆様のご参加お待ちしております!

第60回の天地人(互選)

それと、前回のテーマ「お客様の中に神様はおりませんか」に集まった作品の互選会が行われました。投票くださった方ありがとうございます!

互選の結果は……!

天賞
海亀湾館長「二十世紀の街角で」


地賞
朝見水葉「ラリアット」


人賞
くにん「タヤの神様はどこに居るのか」

となりました。
海亀湾館長さんの「二十世紀の街角で」は1980年代の新宿を舞台にした小説。街並みの描写がリアルで当時の新宿を歩いているかのよう。懐古を促す巧みな表現が評判でした。

朝見さんの「ラリアット」。タイトルがシンプルに動的で良いですね。小説の中でアクションを描くのは難しいと思うのですが、手に汗握るバトルアクションと、女子プロレスラーを見守る母親の回想シーンが交互に織り成されて不思議な読後感を作っています。

くにんさんの牧歌的な雰囲気はイラン映画のアッバス・キアロスタミ監督のように純心が美しく描かれます。心優しくも残酷な本話には新たなくにんさんの魅力を感じることが出来ました。

他にも色々面白い「文芸ネムレヌ60回、お客様の中に神様はおりませんか」でした!

改めて入選の皆様、おめでとうございます!

それでは引き続き、文芸ネムレヌをよろしくお願いいたします。
今回のお知らせはムラサキ事務所のムラサキ23号でした!

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