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2020年2月の記事一覧
短編小説「味噌カツ幻想」
東京駅八重洲中央口から地下に降りて其処は文化文明の電燈が燦然とする地下街。
僕は春狂いの陽気に当たって一念発起し、郷里の人々が炉端で縄なう捕縛縄でも売らんかなと、花の都に上京した。東京駅に降りて先ずは昼食でもと徘徊して四半刻、数店の候補を品定めする所存。
サンドイッチとパスタとパンケーキとね、でもやっぱり一番良いのは味噌カツかもね。かりりとしたカツの衣を浸す味噌だれ。味噌だれは名古屋発祥赤味噌の豊
東京駅八重洲中央口から地下に降りて其処は文化文明の電燈が燦然とする地下街。
僕は春狂いの陽気に当たって一念発起し、郷里の人々が炉端で縄なう捕縛縄でも売らんかなと、花の都に上京した。東京駅に降りて先ずは昼食でもと徘徊して四半刻、数店の候補を品定めする所存。
サンドイッチとパスタとパンケーキとね、でもやっぱり一番良いのは味噌カツかもね。かりりとしたカツの衣を浸す味噌だれ。味噌だれは名古屋発祥赤味噌の豊