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情熱を秘めた狼役者・大神ヨシロウは、カッコいい。

 大神ヨシロウは、カッコいい人だ。

 大神ヨシロウ。おおがみよしろう。ガミサン。

 アクタボンW代表。最年長。
 クール熱血漢。仲間想いの一匹狼。

 出会った当初、正直僕はガミサンのことが怖かった。

 別にめちゃくちゃ怒鳴り散らしてくるわけでも、すごい睨んでくるわけでもない。しかし、なぜだか妙な威圧感のようなものを感じた。口数も多くはなく、なにを考えているのか読めない人だなあと思っていた。

 でも僕は、そんなガミサンと仲良くなりたかった。

 だって。

 稽古中いつも芝居に対して真剣だったから。演じるのが好きで、芝居が好きで、演劇が好きなことはとても伝わっていたから。

 そんな姿を、カッコイイな、と思って眺めていた

 キャラクターピックアップ公演『未知標奇跡 編』
 剣筋剣士役

 ガミサンは、アクタボンで一番役者経験が長い。培ってきた技術もさることながら、だからこそ、ほかの人の演技の癖などもよく見てくれている。

 ガミサンと話しながらに、僕の見えてなかったアクターの特色や強み、課題を見つけることもしばしばだ。それが稽古や、キャラクター造形にも活きている。

 旗揚げからこれまでも、人外から健康体社畜サラリーマン、侍の生まれ変わりなど、ガミサンは幅広い役をこなしてきた。役柄に合わせ、テンションや見せ方を変えてきてくれる。

 舞台に立つガミサンの存在感の大きさは一際だ。

 ほんとうに、頼もしく思う。

第三回本公演『三者六様の虚偽』
犬神根古 役

「俺はアクタボンが最高のエンタメになるって信じてます」

 一緒に舞台を作り、話をするようになって、ガミサンが胸に熱い心を持っている人なのだということがわかった。口数も多いわけじゃないから伝わり辛いけれど、たしかで強かな心を持っている人だ。

 芝居だけじゃなく、アクタボンやメンバーに対しての気持ちが日に日に強くなるのを感じて、僕はとてもうれしく思う。

 大神ヨシロウは、狼みたいな役者だ。

 牙が鋭く、俊敏で、なによりも──仲間を大切にする。

これからアクタボンは、色々な動き方をみせることになるだろう。そのとき、役者・大神ヨシロウの力が必要だ。

 今回ガミサンに与えた犬神根古も、やはり、彼に似たところがある。

 大神ヨシロウの演技を、ぜひ目に焼き付けてほしい。

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