【昔の写真と今の風景を重ねて撮る「時層写真」むらあるきワークショップを開催!】
■時層写真ワークショップって?
データプラットフォームの整備とその活用の一環として、地域の昔の写真を集め、そこに映る風景と現在の風景を重ね合わせて撮影する「時層写真」撮影ワークショップを開催しました。
ワークショップの目的は大きく以下の3つ。
■地元の方だから知っている情報がたくさん
むらあるきの最中には、写真を撮ることだけでなく、地元の方から当該地域のディープなお話を聞きました。
例えば、各住宅には「屋号」というものがあるということ。屋号は当時の一族の職業(ex.木地師)などが由来して名付けられていることなど。
そのほかには、住所表記に出てくる「大字」をさらに細分化する形で「小字」というものがあり、そのエリアの特徴から名付けられている(ex.「公文」や「くずれ」)など。
口伝で伝えられているようなお話しも伺い、これらが次第に失われる可能性も大いにあることを知りました。
何とか、資料やデータとして後世に残したい!!
そんな思いとともに、今回は視覚的に当時の風景や生活様式をデータとして残せる「写真」を記録していきました。
■時層写真、案外難しい・・・・
イベントでは地元の皆さんのご協力により集められた西粟倉の昔の写真を用いました。集めた写真をヒントにそこに映る風景が現在のむらのどこにあたるのか、を探しながらのむらあるき。
まずこの場所がどこかを探すのに一苦労・・・。
山は変わってないとはいえ、写真の山には木が植わってなかったり、現在の場所と照らし合わせるのは難しい。
場所を見つけ参加者のみんなで喜んでいたのも束の間・・・。続いては、今の風景と画角・立ち位置を「ピッタリ重ねて撮る」というのが高難易度!
集中しているうちに一時間半という時間が一瞬で溶けてなくなりました笑
そんな努力の結果、撮れた作品がこちら!!!何ともエモーショナル!
■撮った写真は地図にマッピングするところまで
このワークショップのもう一つのポイントが、写真の撮影時に「位置情報」を記録すること。位置情報がわかれば、そこが昔どんな風景だったのか、が地図とともに確認することができます。
今回は既存の地図アプリケーションに記録してみました!
地図へのマッピングはこちらから
何だか、普段暮らしている地域に奥行き感を感じるというか何というか・・・。この地図がどんどん充実する日を楽しみに、今後もこの活動を少しずつ地域の方と継続できたらと思います!
(担当:秋山)
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