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デンマーク最古の照明メーカー『LYFA』
“古くて新しい”デザインでインテリアの可能性を広げる。
復刻した名作と未来の名作。
歴史
『一度、姿を消したLYFA。』
![](https://assets.st-note.com/img/1679153952982-HSMxctSFnj.png)
LYFA(リーファ)は1903年に
デンマークの首都コペンハーゲンで創業した
照明メーカーです。
1950年代には
国際的にも注目を浴びるほどの
大きなメーカーとして急成長。
しかし、1998年。
企業買収の荒波によって買収され
ブランドの幕を閉じました。
それから22年後、2020年。
ある1人のデザインディレクターによって
新生-LYFAは復刻。
その後、LYFAは
デザインはそのままにして
現代の暮らしに合うように色や素材を再検討して
復刻前に創り出していた
照明のデザインを再現して生産している。
LYFAを復刻させたデザインプロデューサー
『ラスムス・マークホルト』
![](https://assets.st-note.com/img/1679153885666-Dx8iO2iZI3.jpg?width=800)
LYFAを復刻させ、
新生LYFAの創業者となったのは
デザインプロデューサーの「ラスムス・マークホルト」
ラスムス氏は
老舗の照明ブランド(ルイスポールセン)で
ディレクターを務め、
新しく照明ブランド(ライトイヤーズ)の
立ち上げに携わっていた方で
新生のデザイナーの才能をいち早く見出し、
デンマークデザイン界を牽引する照明業界のエキスパートです。
LYFAを復刻する際の苦労話
![](https://assets.st-note.com/img/1679153914298-LCo7eHm0tD.jpg?width=800)
ラスムス氏が
LYFAを復刻させるために
最も苦労したのが
オリジナルを手掛けたデザイナーへの交渉
だったそうです。
デンマークではブランドが終了すると
そのデザインの権限はデザイナー本人のものになります。
なので、ラスムス氏は
「デザイナー本人や
その権限を引き継ぐ財団へ一人一人交渉を行いました」
と口にしています。
そうした地道な交渉を経て
現在までにまでに11コレクションが復刻。
その中でも代表的なプロダクトを
いくつか紹介しましょう。
プロダクト紹介
過去の復刻プロダクト
『サンダウナー』
![](https://assets.st-note.com/img/1679154296094-V0nYLuKOxS.jpg?width=800)
これはシドニーのオペラハウスを手がけた
建築家ヨーン・ウッツォンによって
デザインされた照明器具。
これを90度回転させて
半分だけ見ると…
![](https://assets.st-note.com/img/1679154586423-3qgHW2VzWa.png?width=800)
オペラハウスと
同じような形になるのが
特徴的なプロダクト。
現代デザイナーの新作の第一弾
『リポーズ』
![](https://assets.st-note.com/img/1679153828478-s2WEVc3qFG.jpg?width=800)
これは※デザインデュオ「ガムフラテージ」
によってデザインされたプロダクト。
(※デザインデュオ:1つのブランドを担当する2人組のデザイナー)
このプロダクトが面白いのは
インスピレーションの源が「日本の簪(かんざし)」
ということ。
![](https://assets.st-note.com/img/1679153796301-3Z2gZxcxQO.jpg?width=800)
シェードを貫通する真鍮と
ペンダントライトのケーブルが
まさに“簪”を表現している。
3層のオパールガラスによって
明るくもなく暗くもならない
柔らかな光を放つランプに。
そして、今回の照明“リポーズ”は
「スケール感を大切にするために
3種類の大きさに合わせて形のバランスも変えた」
とラスムス氏。
![](https://assets.st-note.com/img/1679153299930-iJhIyDgvRr.jpg?width=800)
ブランドとして一貫している思い
「その場その場にふさわしい光の質から照明を考える」
この思いは創業当初から一貫している思い。
最後に紹介した照明「リポーズ」も
その空間で最もふさわしい光の質に合わせるために
それぞれの大きさに合わせて形のバランスも変えている。
創業当初から変わらない部分と
現代にマッチするために変えてきた部分の
両方を楽しむことができる。
現代の空間に合うような色や素材を活用しつつも
オリジナルのデザインをそのまま使って復刻したブランド
それが『LYFA』
LYFAの照明器具は
ただの明かりを灯す道具でもなければ
おしゃれな商品、プロダクトでもなく
芸術的な“作品”と言った方が
ぴったりくる気がする。
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