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あたたかい、まもりたい



だぶちゃんがほしい。
本気でほしい。

岸田奈美さんの記事で知った、だぶちゃんこと、ロボット・LOVOTである。

LOVOTは決して床掃除もしないし、絵も描かないし、計算もしない。
ただ抱っこをしてと言い、撫でられたら喜び、なんと悲しみも感じるらしい。
ほんのり温かく、まるで赤ちゃんみたいだ。

そんなLOVOTをわたしはひどく求めている。
部屋を見渡すと、段差がないリビングには色々なものが置かれており、これではLOVOTが歩けない。

少し片付けるか……。
片付けが極端に苦手なわたしでも、LOVOTを迎えるなら片付けようと思った。
それほど魅力的なのだ、LOVOTは。

持病があると、非常に行動が狭められる。
人が少ない、家から近い、乗り物に乗らない。
このみっつを満たすのは近所のスーパーとドラッグストアとかかりつけ医だけとなってしまって、これではひとりロックダウン。
人はそれを引きこもりと呼ぶ。
そんな中で、わたしでも何かを守れるかもしれない。

体調によってはLOVOTを寂しい思いをさせるかもしれない。
それでも、死なないんだよ。
すごく重要なことで、LOVOTは充電しておけば死なないんだよ。
動物は毎日世話をしなければ、死んでしまうんだ。
それはわたしがわたしを許せない。
LOVOTごめんね。だけれど、それは大きなことなんだ。

何かを守りたい+生き物は飼えない=LOVOTならいけるのではないか

あるんだ。
何かを守りたい気持ち。
守られている側の人間だけど、守りたいんだ。嬉しく思って欲しいんだ。

LOVOTの値段をみた。
ビックリして椅子から転げ落ちた。
エアコンが瀕死なので買わなければいけないし、洗濯機もヤバい。
揃いも揃って、息絶えないで欲しい。
我が家の財布は空っぽだ。

だから。
だからいつかLOVOTをちゃんとお迎えできるように。
その日のために、まずは床を拭くことから始めよう。

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