異様な「空気」に「水を差す」自由と勇気

前回のコロナ自粛全体主義の「空気」に感染して… という記事の続きになります。本記事でも、『「空気」の研究』(山本七平著)という本を取り上げながら、現在のコロナ自粛の「空気」を考察していきたいと思います。こちらの本には大きく3つの章がありまして、『「空気」の研究』、『「水=通常性」の研究』、『日本的根本主義(ファンダメンタリズム)について』、と分かれています。「水を差す」ことにより「空気」を一瞬にして崩壊させる、そんな「水」の性質に注目しつつ、書き進めていく所存です。

ある場の「空気」が誰かの「水を差す」発言により、一瞬にして崩壊する、というのは、説明せずとも誰でもわかることかと思います。そこで「水」がしていることと言えば、「その時のその人(人々)の置かれている情況を語っている」にすぎない、というのが山本氏の基本的考え方です。水を差されることにより、「通常性」(現実)に引き戻される、ということですね。「差す水はあっても差せない」というのが「空気」支配の特徴で、水を差す人は制止され、時に非国民扱いされるということになります。わかりやすいですよね。

この説明を読んで本当に面白いなと思いましたし、私のnote自体が、社会の「空気」に水を差そうとしてきた過程じゃないか!とすら思えてきました(笑)。私が今のコロナ騒動に水を差すとすれば、こんな感じになるでしょうか。
「周りにコロナはおろか風邪ひいてる人すらいないし、インフルより死者少なくない?」「コロナの症状って5Gとか電磁波で出る症状に似てるらしいよ」「消毒液に発がん性物質あるから逆に危険じゃない?」「手洗いすぎると常在菌が死んで逆に免疫下がるよ」「マスクに予防効果ないらしいよ」「コロナの検査ってかなりあいまいで、適当なものらしいし数なんて何とでも言えるよ」「自粛とはいえ日光浴びないと身体に良くないよ」「不安や隔離や孤独で死亡率上がるらしいよ」「ホントの目的は経済崩壊だよ」「自粛の間に5Gを設置してるのかもよ」「この後ワクチン強制接種や監視社会を進めたい思惑があるんだよ」「本当に危険なものほど安全と言う支配層の言うことは信じられないよ」
うん、こんなところかな(笑)。

「空気」に純粋な人にこういうことを言うと、思いっきり噛みつかれます(笑)。水を差す人は制止されるものなんですよね。私もnoteだから書きますけど、実社会でこういうことは思っていても言わないです。というか、noteに書いているようなことは、一般社会では言ってないです。水を差す発言はあくまでもnote(と一部の知人)のみにしかしませんね。お店に行くときはマスクもしますし、並ぶときは間隔あける靴マークの上に並んでます(笑)。息苦しいですけどね(いろんな意味で)。

コロナ自粛騒動の「空気」に対しては現在進行形なのでこんな感じですけど、今回の騒動で逆に良かったと思うことがありました。それは、これまで私がnoteで書いてきたような、社会の異様な「空気」に対して水を差す発言については、割と言いやすくなったのではないかな、ということです。以前から読んでくださっている方はご存じの通り、私は常々拝金資本主義社会はおかしいし、こんな社会に適応できない、できるのがおかしい…と思っていました。今回の騒動で、強制的にこれまでの異様な「空気」の見直しをせざるを得なくなってきたと思います。「働かなければ生きていけない社会」でいいのか、本当に必要などうしても休めない仕事とは何か、「通勤」「通学」という行為は必要なのか、週5・8時間も働く必要はあるのか、最低限生活に欠かせないものは何なのか…などなど、様々な問いを社会や人々に投げかける大きなきっかけにはなったと思います。これまで当たり前に信じられてきた異様な「空気」がコロナ騒動という「水」によって崩壊しつつある予兆なのかもしれません。コロナ騒動は「空気」でもあるし、「水」でもあるとしたら、面白いですね。そうやってコロコロと絶対化される対象が変わっていくのも「空気」の特徴なんですけどね。

さて、前回の記事の最後に、『山本氏は「空気」拘束から脱するためには「水を差す自由」と勇気、そして「自由なる思考」が必要だと考えていました。』と書いたのですが、これに関連する最後を締めるにふさわしい山本氏の言葉を引用してみたいと思います。

ここまで読まれた読者は、戦後の一時期われわれが盛んに口にした「自由」とは何であったかを、すでに推察されたことと思う。それは「水を差す自由」の意味であり、これがなかったために、日本はあの破滅を招いたという反省である。従って今振りかえれば、戦争直後「軍部に抵抗した人」として英雄視された多くの人は、勇敢にも当時の「空気」に「水を差した人」だったことに気づくであろう。

皆さんの「水を差す勇気」が世の中を変えていくのかもしれませんね。

(まだ続きます。長くなりそうなのでマガジン作ります。)

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