海にはいる
元々、神戸の垂水という漁師さんも多い、港町で生まれました。
家歩いて5~10分ほどのところに海があり、
海の風の香りのする環境で育ちました。
今日は海とのかかわりについて。
1.プールで顔をぬぐう少年時代、そして今
小学生のころ、学校にプールがあり、
6月末からプールの授業がはじまっていました。
これが嫌いだった。
何が嫌いかって、
第一水に顔をつけるときの感触が嫌。
プールの水に顔をつけると、
すぐに顔についた水を手でぬぐってしまいます。
もちろん泳ぐのも苦手で、25m初めて泳げたのが5年生。
教員採用試験で水泳の課題があり、50m泳ぐんだけど、
アルバイトをしていた塾の室長先生に付き合ってもらって、
散々泳ぐ練習をしたにもかかわらず、
当日は他の先生たちが50mを泳ぎ切った時点で
やっと25mに到達し、なぜかそこで足をつくという情けなさ。
今でも当然授業でプールがあるわけだが、
顔をぬぐいたい衝動にかられる。
それくらいプールに入るということは苦手だったし、今も。
2.海との出会い
さて、プールで泳ぐことは嫌いなんだから、
海で泳ぐのなんて当然無理だろう。
という思い込みがあったのか、
学生時代、海で泳ぐことはなかった。
海に近い町だったので、
海に行って遊んでもよさそうなものだ。
しかし、海に入ることはしなかった。
唯一海とのかかわりがあったのは釣り。
幼いころから父に連れて行ってもらったり、
友人と連れ立って行ったり、
釣りをする機会は少なからずあった。
転機が訪れたのは、
教師の学習サークルの合宿で、
徳島でシュノーケリングを体験させてもらったとき。
人生初のシュノーケルと足ヒレをつけて、
大したレクチャーもなく、海に入っていった。
するとどうだろう。
プールでの嫌な思い出はどこかに消え去り、
顔をつけるのも、泳ぐのも、全く苦労なく、
どこまでも泳いで行けそうな感じだった。
景色を楽しむ余裕すらあって、
目の前を通り過ぎる魚たち。
ヒトデやウニ、ガンガゼ、アメフラシ、ナマコが至るところにいる
徳島の美しい海の景色は今でも忘れられない。
あー、私は水が苦手だったんじゃなくて、
プールの水が苦手で、
泳ぐ訓練が好きではなかったんだね。
海の水は大好きで、海の生き物を見て、
シュノーケル付けて泳ぐことは積極的にやりたいことだったんだ。
3.お魚の自給自足という実験
そして、結婚して、須磨というこれも神戸の海に近い地域に住んでいた時、
【神戸で、お魚を買わずに、生活することはできるのか】
という実験をしてみた。
暑い日も、寒い日も、1週間に1回必ず釣りに行く。
といっても、そこまで魚釣りに関しては天才性は発揮されず、
結果、さすがに冬の魚の活動が鈍くなる時期は坊主もありましたが、
ひとまず、魚を買わずに、ほどよく食卓に魚がのぼる
という1年を過ごすことができました。
で、冬の魚があがりにくい時期に、
おっちゃんたちが、これ法律的にアウトだけど、
わかめやナマコをとっているような光景を見た。
えっ、わかめやなまこってとれるの!と衝撃を受けた。
でも、【漁業権】という言葉があって、
港にもデカデカと、ウニやらサザエやらとっちゃだめ!って書いてある。
これ、とってもいいところって日本にあるの?
という疑問がわき、海のプロたちに聞いてみた。
😊「海の生き物をとってもいいところってあるんですか?」
😎「地元の漁師さんは『えーよ』って言ってくれるけど、だめね。
それぞれの漁協が漁業権を設定したいものを決めて、
それが設定されているところはだめ。
それに漁師さんにしか許可されていない漁の道具があるから、
それも使ったらだめ。
禁止漁具で調べてごらん。」
とやさしく教えてもらう。
法律を調べ、漁協にも電話で聞き取った結果・・・。
なるほど漁業法という法律や漁業法施行令、漁業法施行規則で、
かなりしっかりと決め事があるらしい。
がっちりした現代の法律はできているけれど、
これも資源を守ってくれる側面がある。
きちんとルールは守りながらも、
海とのやりとりは追及したい。
4.なぜ海とかかわるのか
なぜそこまでして海にかかわるのだろうか?
食べるだけだったら魚もそのほかの海のものも買えばいい。
遊ぶだけだったら海水浴場で遊んだり、ヨットにのったり
沖縄まで行ってダイビングを経験するなり、すればいい。
でも、私は、自分なりの海のかかわり方をしたかった。
海とつながり、海の生き物を肌で感じ、
現代の日本でも、可能な範囲で海の恵みをいただいという気持ち。
5.私と海
で、今の私と海とのかかわりは、
服の中に水着を仕込んで出発。
みんなに人気の海水浴場や防波堤からかなり離れた砂浜まで歩き、
お気に入りの秘密のスポットで、
下半身を水に浸して、
周りを泳ぐお魚を観察しながら、
朝日を横目に釣りをするということ。
大都市神戸の海。
日本海のような迫力のある海でもなく、
沖縄のような鮮やかな海でもない。
いつもの瀬戸内海の端っこのおだやかな海。
これがなじみのまいすぽっと。
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