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日本人の民度は高いのか低いのか

民度が高いという言葉を最近聞くことが何度かあった。
直近では4月初めの投稿で、フィンランドのことを書いたときに、コメント欄で、フィンランドに行ったことがある人の間でフィンランドは民度が高いという趣旨のやりとりがなされていた。

民度が高いということはどういうことなのか。

Wikipediaでは民度は

ある集団の知的水準、文化水準、マナー、行動様式などの成熟の程度。

とあり、曖昧な概念であることがわかる。

分かりやすかったのは東洋経済オンラインの記事。

他にもあたったところ次のようなキーワードが上がってきた。
・教育水準
・貧困度合い
・治安
・雇用環境
・道徳観
・腐敗の度合い
・衛星観念
・公共のマナー
・言葉遣い
・思いやり

日本についていえば、民度が高いと諸外国は言うけれど、
高いとは言い切れない部分もあるよという意見もある。

例えば貧困度合いでいえば、格差はかなり広がっていることを実感している。そのための対応がいろいろされているが、追いついているとは言い難い。

また、大学の進学率が高いと思っていたけれど、近年上がってきてはいるが、まだOECD平均よりも下らしい。

もちろん、それぞれの数字には背景があって、その数字だけをもって民度が低い=国民の質が低いとすることはできないが、
民度が高いと言い切れないことが分かるには十分な数字だ。

私が思う民度の低さの一つは日本人の情報解釈の仕方で、
学校で学んだことAを鵜呑みにする傾向と、
学校で学んだことにほころびが見られたら掌を返したように、Bを信じるという傾向が見られて、それらは表裏一体だ。
これに関連して複雑な物事を複雑なまま捉えられないこともある。
わかりやすいもの、シンプルなものを好む。

これは日本人が生涯学習の参加率が低いこととも関係あるかもしれない。

項目によっては民度が高いといえる部分もあるが、
決して民度が高いとはいえない部分もあることが分かった。

日本以外の民度の高い国に行ったことがないので、
今回フィンランドに行くことで、また別の民度の高い状態で、もしかしたら総合的な民度の高さも上かもしれない状態を見てきたいと思う。


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