パソコンか手書きか
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パソコンか手書きか

むらさん(村田信之)|連続1000回超えました!

先週の大隈塾では、久しぶりにPC・スマホ・タブレットの使用を禁止にした。

2002年の開講以来、コロナまではそれがノーマルだったんだけど、
コロナになってオンラインになってzoomで授業をするようになった。
当然、パソコン使います。

コロナが少しおさまって、大学から対面授業の再開を勧められ、
大隈塾では対面とオンラインのハイブリッド型の授業をするようになり、
教室にいる学生たちもzoomに入るように授業をデザインしているので、
講義中にパソコンを開いているのは当たり前の風景だった。

去年今年の大隈塾しか知らない学生たちにとって、
授業中に「PC・スマホ・タブレット禁止」は青天の霹靂で、
なんじゃそれ?って感じだったろう。

そもそも、全員zoomに入るようにしたのは、
オンラインもオフラインも同じ条件での受講、
PCの画面上に全員が乗っかることによって、
オンライン受講生が「置いていかれ感」を持たないように、
ホントは対面参加したいんだけど、やっぱり人が集まるのはちょっと怖いから、
とか、
まだ地元にいて上京するタイミングを逃している、
とか、
地域留学、農家留学しながら授業に参加している、
とかの理由でリモートになっている学生たちを
あたたかく迎え入れましょう、
ということだった。

2020年の秋学期からこうした世界観で
(ってカンタンに使うようになってるよね、世界観)
やってきて、
当時はそれがアツく支持されていたけれども、
コロナもやがて3年目になろうとし、
感染状況も落ち着いてきたら、
果たして全員がzoomに入るというノーマルは、
今でもノーマルなんだろうか、という疑問が湧いてきたのと、
期末のカイゼン会議でも「パソコンのバッテリーが…」というbetter feedbackがあったのとで、
じゃあ一回対面のzoomしばりはなしにしてみようか、
ということになった。

そしてzoomしばりなしにするなら、
そもそもの古いノーマル状態まで極端に戻してみよう、
ということで、パソコン・スマホ・タブレットは使わないでね、
ノートは手書きに、わからない用語や事実が出てきてもすぐにググらないで、
わからないものは「こうじゃないのか」と想像したり仮説を立てたり、放っておいたりしててね、
それもひとつの「たくましい知性を鍛える」やり方だから、と。
手描きでマインドマップ的にメモとったり、
ロジックツリーみたいにメモとったり、
グラフィックレコーディングみたいにメモとったりするのは、
「しなやかな感性を育む」ってことにもなるからね、
ということが、「デジタル禁止」のねらいだった。

結果。
ノーデジタルの授業が終わり、アンケートを取ったら、
やっぱりパソコンでノートを取りたい、という学生と、
手書きの方が集中できるし、ダイアログでも熱が上がった、という学生と、
両方の意見がでてきた。

授業運営の学生アシスタントたちは、どっちにしようか、
デジタルありにするか、アナログのみにするか。
話し合ったけど結論はでず、
しばらくこの話題は寝かせておいて、
時間が経ってから再考してみたら、
そもそも「AかBか」じゃなくて「AもBも」というアジャイル開発型がノーマルなんじゃないか、という数日前の気づきを思い出し、
ああそうだ、パソコン使うか手書きでノートとるか、
そんなことは「自分で決めましょう」の方が大隈塾らしくない?
ということになった。

なので、今日の大隈塾は「パソコンも手書きも」を実験してみる。
どんな風景になるのか、とても楽しみ。


ありがと〜〜〜
むらさん(村田信之)|連続1000回超えました!
岩手県釜石市に移住して2年目です! 長崎県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、大学院公共経営研究科修了。田原総一朗スタッフを経て、早稲田大学客員准教授。「たくましい知性を鍛える」(大隈塾)「たくましい知性を鍛えるゼミ」(大隈塾ゼミ)を担当。