見出し画像

「おにぎり」か「おむすび」か

朝ジョギングしながらJ-waveを聞いていたら、
「旅するおむすび屋」という屋号の菅本香菜さんという方が、
「おむすびは古くからある日本の食べ物で、
かたちが三角形なのは『山の神』に由来する」
みたいなことをしゃべってた。

ふ〜ん、おもしろい、と思って、
ジョギングから戻ってシャワー浴びて朝活の黙読会に出て、
気になったので「おむすび」をネットで調べてみた。

いろいろと探っているうちに「おにぎり」のウィキペディアに出会い、
笑い転げた。
「おにぎり」のウィキペディアは、出色の出来だ。

「元々は残り飯の保存や携行食として発達したが、その後は常食としてのおにぎりが主流となり、現代ではコンビニエンスストアやスーパーマーケットでも販売されている。携行する必要がない居酒屋や定食屋でも提供されるほど、日本の食文化に定着している」

という書き出しから、
「歴史」は先史時代から古代、中性近代、現代までをトレースし、
さらに年表にしてくれるというサービス。

「包装開発史」はコンビニはじめ、おにぎり販売業者たちの熱い戦いが描かれ、
コンビニ&スーパー、専門店、家庭、ふるさとのおにぎりの特徴を明らかにし、
地域による呼び方では「おにぎりvsおむすび」論争に「おにぎりの勝ち」と一応のピリオドをうち、
しかし、
「なお、『おむすびころりん』に関しては全国的に『おむすび』であり、『おにぎりころりん』とは言わない」
と、敗者にも配慮する優しさを持ち合わせている。

海苔の巻き方、おにぎり本体の作り方においてはクッキングアプリのよう、
「各国における現状」に至ってはニューズピックスかのようでもあり、
連歌・俳諧・俳句など「詩歌」に取り上げられている実例を詳らかにするに当たり、
このウィキペディアの「おにぎり」の項はまさに世の中の集合知、共通善、
コモングッドを実現していて、嗚呼感涙涕涙を禁じえない。

ぜひぜひ、「おにぎり」のウィキペディアを楽しんでいただきたい。