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【大隈塾のルーティン、ルール&マナー】グループワーク

大隈塾では毎回90分、グループワークをする。

大隈塾は2コマ続きの科目で、
1コマ目はゲスト講師の講義、
2コマ目は、その講義から学んだことを深めるために、
グループでワークをする。

前回のワークのテーマは、
「早稲田×◯◯で、イノベーションを起こそう」
だった。
早稲田大学の学生、大学そのものと、
何かをかけあわせて、これまでと違った価値を生み出そう、
ということ。

これは、前のコマでのテーマが
「アフターコロナのプロスポーツ」
で、ゲスト講師がアルビレックス新潟の是永大輔さん。
是永さんは
「サッカークラブはサッカーをするだけの組織ではない」
ということで、たとえばシンガポールではカジノを経営しながら、
ほかにも他業種でビジネスをしつつ、
その収益でプロチームを運営。
でも、クラブの根幹は強いチームをつくることではなく、
世界に通用する日本の若者を育てること、inシンガポール。

そうしたビジネスモデルと、
それを生み出す是永さんのこれまでの生き方、経験を学んだ。

で、サッカークラブ×カジノ、のように、
早稲田大学と、なにかまったく異質なものをかけ合わせて、
よりよい早稲田大学、学びの環境をつくりましょう、と。

1コマ目(金曜日5限)の学びを2コマ目(6限)で深め、
その結果、今日はどんな成長をしますか、という
到達目標も決める。

今回の場合、
ゲスト講師の講義テーマ
「アフターコロナのプロスポーツ」
 ↓
グループワークのテーマ
「早稲田×◯◯で、イノベーションを起こそう」
 ↓
今回の学びの到達目標
「常識の枠を外そう」

ワークをやってみて、一番多かった意見は、
「早稲田×◯◯ なんて考えたとこがなかった」
「難しいと思った」
「自由度が高すぎる」
「イノベーションを起こそうということに戸惑った」
というもの。

やってみると、
「普段いかに常識にとわれれているかわかった」
「三人寄れば文殊の知恵、はホントだった」
「自分がまだ言葉にできないことを、メンバーが言葉にしてくれた」
「発想をぶつけ合うのは楽しい!」
などなど。

ワークは、企画運営の学生たちがつくっていく。
アクティブラーニングのテキストや、
アイスブレイクのサイトを参考にするのではなく、
実際に自分が受けた大隈塾などの授業やイベント、
ワークショップでの体験をもとにすることはあるが、
企画、担当の学生がたたき台となるアイディアを出し、
それをミーティングでもみにもんで、
実際に自分たちでやってみて、
修正を加えていく。
いまなら、オンラインでやっていく、というハードルが加わっている。

そうやってできたワークは、テキストに載っているのかもしれないが、
いつもいつも「前の年次がやったワークをそのまま使えばどう?」
と勧めてはいるんだけど、
毎年毎年、毎回毎回、ゼロから新しいものをつくりだしていく。

きつそうだね〜、と思うんだけど、
自分たちの学びは自分たちでつくりたい、
という熱意が勝っちゃうんだろう。

そうやってつくったワークを、受講生全員が実行して、
今日の到達目標をクリアしていく。

だから、授業後の受講生たちが書いてくれた感想文は、
運営の学生たちとわたしにとっての宝物である。