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奇跡の一本松とライフシフト

釜石から海沿いに南に行くと、大船渡市になって、
さらに南に下ると陸前高田市になる。
「奇跡の一本松」のところ。

陸前高田で活動しているNPO法人SETでは、
あるプログラムの参加者50人のうちの20人、
ほかのプログラムと合わせて30人が移住してしまった。

陸前高田の中でもSETが本拠地にしている広田町は、住民3000人。
3000人の中の30人だから、人口の1%がSETのプログラムによる移住者、ということになる。

プログラムは「ライフデザインコース」。
自分の生き方を自分でデザインする。
そのために4ヶ月、実際に広田町に住んでもらう。
費用は45万円程度で、住むところから生活まるっと、それでまかなう。
そのうえで、コミュニティ(=広田町)のビジネスを手伝ってもらう。
パンづくりだったり、cafeだったり、企業だったり。

4ヶ月とはいえ生活は保証されているから、
じっくりと時間をかけて自分と向き合って、
ライフスタイルを考える。

参加する人たちは、
社会のスピードが自分とは合わない、と思っている人や、
学生時代にSETのスタディツアーに参加して、
地域活動を体験した上で、就活してモヤモヤしてしまった人や、
職場での人間関係で悩んでいる人たち、など。

コミュニティの中で、人と人とのつながりのなかで暮らしていく。
仕事をして、生活をしていく。
ビジネス中心の生活から、
ソーシャルな暮らしへと生活をシフトする「ライフシフト」。

それにしても、人口の1%を移住者にしてしまうって、パラダイムシフトだ。