簡単なことをマメに続けていくことが、組織のエンゲージメントを高めるヒケツであるってことに気がつかされたら(T_T)がでてきた

ホントにスタッフ、従業員一人ひとりを大切にしてきたんだなあ、
と思った。
リーダー、経営者がスタッフ、メンバー、従業員を大切にすれば、
その組織は驚くほど改善され、成果を上げる、
と知った。

「サンリオ流 エンゲージメントを高める対話とリーダーシップ」
サンリオピューロランドを劇的にV字回復させた
小巻亜矢さんのトークイベント。

最近よく聞くビジネス用語に
・パーパス purpose
がある。

小巻さんは、
「一人ひとりに物語がある」
として、スタッフ、社員一人ひとりに
・なぜ入社したの?
・なぜ辞めなかったの?
・一番大変だったことはなに?
・一番うれしかったことはなに?
・自慢するとしたら?
という問いかけをして、対話をしていった。

やさしい話し方で、あたたかな聴き方で。

昭和生まれのおっさんは、そんなことをやさしいあたたかなやり方でされたら、
拒絶しまくるだろう、照れまくるだろう。

でも、小巻さんは粘り強く続けた。

そもそも、意思をもって入社し、
業績低迷しても辞めなかったのは給料以外のなにかがあったから、
だからいつも大変なことに囲まれながらも、
とはいえ客商売だから、ときどきうれしいことはあるし、
ほめられれば「でしょ?」と自慢したくなる。

一人ひとりに物語があるから、語りかけて聴き続ける。
否定されない、嘲笑われない、と感じ取ったら、
人は心のトビラを開いていく。

「簡単なことを、マメに」

もうひとつ、最近よく聞くビジネス用語。
・対話

対話が大事、ってのはわたし自身でもわかっているし、
誰かと話をするたびに「対話大事!」っていってるけど、

【対話のチカラ】
知り合う→理解する→信頼する→利他になる

は、いわれてみてハッとした。
確かに、こんにちは〜、から知り合って、
対話(会話)をしているうちに、その人のこと理解するようになり、
さらに対話をしていると、その人のことを信頼するようになり、
やがて対話から「その人のためなら」って一肌脱ぐことはよくある。

そっか、【対話のチカラ】か。
これはたぶん、気楽な会話(雑談)からは生まれないし、
どっちかを決める議論や討論では、むずかしいだろうな。

そして、対話が1on1から1on N(N=整数)になって、
その先は対話N on N になるように仕組み化する。
そのためには「対話フェス」をしてもいいし、
仕組み化できても、日常的にメッセージを発信することが大事。
内だけじゃなく外にも発信。

「簡単なことをマメに」

対話が大事、ってちゃっと理解してくれてるかな?
って確認することもまた大事。
やがて「いわれて動く」から「いわれなくても動いてる」という
自発性を醸成するまで対話を続け、
そのためには、その人の小さな小さな成功を、
恥ずかしいくらいにホメるホメるホメる。
成功イメージを刷り込んであげることが
その人の自発性を醸成させる。

ふたたび、昭和のおっさんはここでも怯む。
そんなことできるかな〜〜。

組織は母性である!

たしかに。
社会が成長段階にあれば、いろんな組織はピラミッド型、
家長がトップにいるような組織が合理的だったかもしれない。
だけど、不確実な突発的な先読みむずかしい社会では、
同じボリュームの組織が重なってできているようなパンケーキ型。
二者択一ではないから父性も必要だけど、
いままで考えてなかった、母性も必要。

わたしはなんのためにここにいるんだろう、
なんのためにこの仕事をしているんだろう。
何度も何度もパーパスを考える。
自分にも物語があるから、何度も「なんのため」を反芻する。

自分の仕事が、他人になにかきっかけを与えることであればいいな、
と、小巻さんはそう思ったらしい。
大隈塾も「受講生の人生が変わるきっかけになりたい」と
SA(Student Assistant)たちは考えた。
いま考えれば、えらいなあ、学生たちは。
ありがとう、だな、彼女たち彼らには。

対話には、利他になれるチカラがある。