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ラグビーと自然とをミックスさせた教育

釜石では
「釜石市小学校対抗タグラグビー大会」
というイベントがある。

釜石市内のすべての小学校が参加する、タグラグビーの大会。
(腰に幅広い紐=タグをつけて、そのタグを取られたらタックルされたとみなすラグビー)

いつもはクラブ活動で野球をやっている子、サッカーをやっている子、バレーボールをやっている子たちも、
この大会のためにタグラグビーを練習して参加する。

釜石市内の小学生たちの大運動会みたいなものだが、
部活の大会以外でこうした市内にあるすべての小学校が参加するスポーツイベントは、
全国でもめずらしい事例だろう。

釜石の子どもたちは、みんな一度はラグビーボールを触ったことがある、
釜石というコミュニティは、ラグビーを活かして子どもたちを育てる。
釜石は、そんな街だ。

2017年から、釜石はオーストラリアのホストタウンになった。
2019年のラグビーワールドカップ日本大会では、
ウルグアイ、フィジー、カナダ、ナミビアの選手やファンたちほか、
世界中からラグビーファンが釜石にやってきた。
そうした世界中の人々との交流を活かした、
オンラインでの英語教育を強化していく。
ローカルにいながら、グローバルに活躍できる力を
子どもたちにつけていきたい。

学校の教室だけが学びの場ではない。
釜石の街、釜石の自然の中で、
三陸ジオパークで、橋野にある世界遺産で、
いろんな場所で学べる「オープン・フィールド・カレッジ」を考えている。
日本中ほかにはない、釜石だけの特色ある学びの場になる。
すでに釜石では、豊かな自然環境を活かした自然遊びイベントをやっている団体がたくさんある。
そうしたイベントの情報を、確実にご家庭に届くようにしていく。

また、防災教育についても、
釜石の防災教育は世界に誇ることができる教育だ。
2011年の東日本大震災。
あの惨劇を繰り返さないために、
「100回逃げて、100回来なくても、
101回目も必ず逃げて」
という言葉を伝えている。
相手は自然。
いつどこで、どれほど大きな津波がくるか、
だれにもわからない。
だからこそ、備えること、語り継ぐことが必要だ、
という教育を大切にしていこう。

釜石にも子どもの貧困、不登校、いじめ、さまざまな問題がある。
また、障害がある子どもたちもいる。
バリアフリーな遊び場、バリアフリーなイベントなど、
すべての子どもたちに、安全な居場所と遊び場を用意し、
そして、すべての子どもたちとお父さんお母さんに安心を感じていただきたい。